大引けの日経平均は前日比162.28円安の28906.88円となった。東証1部の売買高は8億5258万株、売買代金は2兆0392億円だった。セクターではゴム製品、食料品、ガラス・土石製品などが下落率上位に並んだ一方、海運業、空運業、水産・農林業などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の24%、対して値上がり銘柄は72%となった。
個別では、連日で上場来高値を更新していた東エレク<8035>やレーザーテック<6920>が利益確定売りに押され反落。キーエンス<6861>、日立製<6501>、キヤノン<7751>、村田製<6981>、アドバンテスト<6857>などのハイテク株も下落が目立った。ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、OLC<4661>などの値がさ株やグロース(成長)株の一角も軟調。トヨタ自<7203>も売られた。配当や優待の権利落ちでJT<2914>やすかいらーくHD<3197>も大きく下落。3日ぶりにザラ場で寄り付いたレノバ<9519>は30%超の下落率で急落。上半期決算発表で目先の出尽くし感が先行したERIHD<6083>も急落。
第1四半期好決算も出尽くし感が優勢となったマルマエ<6264>は4%超下げた。
一方、久々に商船三井<9104>や川崎汽船<9107>の海運株のほか、ソフトバンクG<9984>が大きく上昇。JR東日本<9020>、JAL<9201>、エイチ・アイ・エス<9603>などのアフターコロナ銘柄も堅調。9-11月期が大幅増益となったJフロント<3086>は大幅高。
調査報告書受領を受けた警戒感の後退や過年度決算の修正による実体面での影響は限定的との見方から、アウトソーシング<2427>が急反発。また、9-11月期の大幅増益決算が好感されたTAKARA&C<7921>、株主還元を強化した京都銀行<8369>がそれぞれ急伸し、通期計画下方修正も足元の業績回復が評価されたスギHD<7649>も上昇した。オアシス・マネジメントの大量保有報告が手掛かりとなったインフォコム<4348>は東証1部値上がり率上位に顔を出した。
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