【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、円安追い風に買い戻しが優勢 (10月1日)
日経平均株価
始値 38232.47
高値 38718.13(12:58)
安値 38232.47(09:00)
大引け 38651.97(前日比 +732.42 、 +1.93% )
売買高 19億6258万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆1843億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅反発、前日急落の反動で戻り足に
2.円安追い風に700円超上昇、3万8000円台に戻す
3.NYダウとS&P500は最高値、東京市場も心理改善
4.三菱重が売買代金急増で大幅高、防衛関連が強い
5.値上がり数7割超、売買代金は4兆円強にとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比17ドル高と3日続伸した。パウエルFRB議長発言でソフトランディング期待が強まり買いが優勢となった。
東京市場では、前日の急落の反動で主力株をはじめ広範囲に買い戻される地合いとなった。日経平均株価は3万8000円台後半まで水準を切り上げた。
1日の東京市場は、朝方から自律反発狙いの買いが先行した。前週末27日に自民党総裁選で石破茂氏が選出されたことが嫌気され、前日に日経平均は2000円近い急落に見舞われたが、売られ過ぎとの見方が強まるなか、本日は空売り筋の買い戻しや実需筋の押し目買いが全体相場を押し上げる格好となった。前日の米国株市場ではNYダウとS&P500指数が小幅ながら過去最高値を更新し、買い安心感が浮上したほか、外国為替市場では米長期金利の上昇を背景にドルが買い戻され、1ドル=144円台まで円安が進んだことが輸出株を中心に好感された。前場は伸び悩む場面もみられたが、後場寄りから改めて先物を絡め買いの勢いが増す格好に。大引け時点でプライム市場の値上がり銘柄数は全体の77%を占めた。売買代金は前日から大きく減少したものの4兆円台はキープしている。
個別では、売買代金で2位のレーザーテック<6920>の2倍の水準をこなした三菱重工業<7011>が大幅高に買われたほか、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグループ<9984>なども大きく上昇した。川崎重工業<7012>、IHI<7013>が物色人気となり、トヨタ自動車<7203>も値を上げた。日立製作所<6501>も高い。ソリトンシステムズ<3040>が値上がり率トップに買われ、三井E&S<7003>、東京計器<7721>が値を飛ばした。日本製鋼所<5631>、デクセリアルズ<4980>なども上値を追った。
半面、メルカリ<4385>が冴えず、ニデック<6594>も売りに押された。ニトリホールディングス<9843>も軟調。SHIFT<3697>、資生堂<4911>、アサヒグループホールディングス<2502>も見送られた。ティーガイア<3738>が急落、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、M&A総研ホールディングス<9552>が大幅安、楽天銀行<5838>も利益確定売りに下値を探る展開だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、TDK <6762>、SBG <9984>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約339円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はニトリHD <9843>、トレンド <4704>、アサヒ <2502>、花王 <4452>、ニデック <6594>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約15円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は空運業、陸運業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)機械、(2)証券商品先物、(3)卸売業、(4)電気機器、(5)ゴム製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)食料品、(3)パルプ・紙、(4)鉄鋼、(5)繊維製品。
■個別材料株
△イタミアート <168A> [東証G]
10月27日衆院選方針で選挙関連株としての物色続く。
△ジーエヌアイ <2160> [東証G]
株式評価益及び為替差益が発生。
△ETSG <253A> [東証S]
株主優待制度を導入へ。
△アダストリア <2685> [東証P]
第2四半期営業益4%減ながら通期計画進捗率52%。
△ソリトン <3040> [東証P]
配当予想の大幅増額を好感。
△ビーロット <3452> [東証S]
60万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△伊勢化 <4107> [東証S]
「福岡ドーム」でのペロブスカイト太陽電池設置で思惑広がる。
△ローム <6963> [東証P]
デンソー <6902> と車載用半導体分野で提携へ。
△三菱重 <7011> [東証P]
ショック安一服・中東緊迫化で「石破銘柄」を選好。
△しまむら <8227> [東証P]
8月中間期は一転最終増益で着地しポジティブ視。
▼インテG <192A> [東証G]
6~8月期営業赤字で失望売り。
▼ティーガイア <3738> [東証P]
ベインキャピタルがディスカウントTOBを実施。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ソリトン <3040>、(2)三井E&S <7003>、(3)東京計器 <7721>、(4)川重 <7012>、(5)三菱重 <7011>、(6)カーリット <4275>、(7)日製鋼 <5631>、(8)新明和 <7224>、(9)IHI <7013>、(10)MTI <9438>。
値下がり率上位10傑は(1)ティーガイア <3738>、(2)大黒天 <2791>、(3)藤田観 <9722>、(4)ヨシムラHD <2884>、(5)M&A総研 <9552>、(6)楽天銀 <5838>、(7)GDO <3319>、(8)サンウェルズ <9229>、(9)Aクリエイト <8798>、(10)シキボウ <3109>。
【大引け】
日経平均は前日比732.42円(1.93%)高の3万8651.97円。TOPIXは前日比44.84(1.69%)高の2690.78。出来高は概算で19億6258万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1272、値下がり銘柄数は331となった。東証グロース250指数は665.79ポイント(13.16ポイント高)。
[2024年10月1日]
株探ニュース
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