個別では、メルカリ<4385>が週間で9.5%安、ビジョナル<4194>が同3.1%安、フリー<4478>が同4.4%安と、東証グロース市場の時価総額上位銘柄は全般軟調。売買代金上位では、直近上場のセカンドサイトアナリティカ<5028>やギックス<9219>が利益確定売りに押されたほか、BASE<4477>なども下落した。また、決算発表のラストワンマイル<9252>や識学<7049>、グッドパッチ<7351>が大きく売られ、週間の東証グロース市場の下落率上位に顔を出した。アスタリスク<6522>、WACUL<4173>、オキサイド<6521>なども決算を受けて売りがかさむ場面があった。一方、JTOWER<4485>は同1.1%高とまずまず堅調で、業績上方修正や決算発表で貸会議室の需要回復が意識されたティーケーピー<3479>は同29.1%高と大きく上昇。売買代金上位ではHENNGE<4475>やピアズ<7066>の上昇が目立った。また、トライステージ<2178>はMBO(経営陣が参加する買収)価格にさや寄せする形となり、週間の東証グロース市場の上昇率トップとなった。IPOでは、サークレイス<5029>が公開価格の約3.2倍となる初値を付け、昨年12月のラバブルマーケティンググループ<9254>以来の上昇率を記録した。
来週の新興市場では、一段と外部環境を睨み神経質な展開となることを想定しておきたい。米CPI発表後の株式・債券相場のリバーサル(反転)は予想以上に短命で、インフレ懸念と金利上昇圧力の強さを感じざるを得ない。米10年金利の3%到達や、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利のプラス転換が視野に入りつつあり、原油価格が足元反騰してきていることなども気掛かり。先行きへの期待と不安でもみ合うマザーズ指数だが、日足チャートでは煮詰まり感が出てきており、上下に大きく放れる可能性もありそうだ。
今週も東証グロース市場の売買代金は4月初めほど多くなく、時価総額の大きい主力株より値動きの軽い小型材料株に物色の矛先が向きやすい。また、米金利上昇で高バリュエーション銘柄も上値が重くなってきた。一方、これまでの株価調整で好決算には素直な反応が見られ、収益に回復感のあるTKPに注目。ゴールデンウィークを前にアドベンチャー<6030>もしっかりした値動きだ。
IPO関連では、4月21日にフルハシEPO<9221>が東証スタンダード及び名証メインへ、ASNOVA<9223>が名証ネクストへそれぞれ新規上場する。木質系廃材のリサイクル処理や木質リサイクルチップの販売等を手掛けるフルハシEPOはやや地味との見方がある一方、バイオマス発電向けの拡大期待が高いようだ。
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