日経平均は反落、ファーストリテ下落などが影響し25日線を割り込む
米国株安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。前日比で安く始まった日経平均は、指数ウェートが高いファーストリテ<9983>の下落なども影響して、39217.04円まで下げ幅を拡大する場面も見られ、25日移動平均線(39774円水準)を割り込んだ。ただ、プライム市場の値上がり、値下がり銘柄数はトントンと市場全体はやや落ち着いたムードに。一部で指摘されていた機関投資家の益出しの売りは一巡した可能性もある。
大引けの日経平均は前日比387.06円安(-0.97%)の39451.85円となった。東証プライム市場の売買高は17億9795万株、売買代金は4兆7608億円。セクター別では、その他製品、精密機器、鉄鋼、情報・通信業、電気機器などが下落した一方、鉱業、電気・ガス業、海運業、銀行業、卸売業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は48%、対して値下がり銘柄は47%となっている。
日経平均採用銘柄では、指数ウェートが大きいファーストリテが3月の月次売上高が嫌気されて大幅安となったほか、三菱重工<7011>も売りが継続。このほか、清水建設<1803>、荏原製作所<6361>、エーザイ<4523>、キーエンス<6861>、HOYA<7741>が売り優勢となった。
一方、後場、2024年度経営計画を発表した伊藤忠<8001>が後場上げ幅を拡大したほか、WTI原油価格が1バレル85ドル台まで上昇したことで、INPEX<1605>が買われたほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も強い。このほか、住友ファーマ<
4506>、DIC<4631>、三菱倉庫<9301>が買われた。
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