<マーケットアイ>=都心再開発ラッシュ、不動産セクターに出番(1)
東急不動産<8815.T>、不動産ファンド大手のケネディクス<4321.T>、日本政策投資銀行は6日、共同で東京千代田区内幸町にある旧日本長期信用銀行本店ビルを解体して、建て替えると発表した。来年度から解体を始め、17年春に新ビル(延べ床面積5万7500平方メートル、地下2階、地上20階)の開業を目指す。
このビルは、1998年に破綻した長銀を継承した新生銀行<8303.T>が所有していたが、08年春に約1200億円でモルガン・スタンレー系のファンドに売却。ファンドは転売を目指したものの、不動産市況の低迷で買い手が現れないままとなっていた。
新生銀の本店も10年に移転し、都心の一等地にありながら空室状態が続いていた。今回3社は、ファンドからビルを約500億円で取得し、再開発の資金として約300億円を投じる計画だ。
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