【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、米株高を受けリスク選好の買い優勢 (11月25日)
日経平均株価
始値 38679.93
高値 39053.64(10:08)
安値 38672.17(12:52)
大引け 38780.14(前日比 +496.29 、 +1.30% )
売買高 27億4589万株 (東証プライム概算)
売買代金 6兆5076億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続伸、3万9000円台に乗せる場面も
2.前週末の欧米株市場が全面高となり、リスクオンに
3.米国株は強い経済指標を好感、NYダウが最高値更新
4.配当再投資の買いも観測、全体相場に浮揚力が働く
5.MSCI絡みで商い急増も、値上がり銘柄数は半分以下
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比426ドル高と3日続伸した。米経済指標が景気の底堅さを示し、消費関連株や景気敏感株が買われた。
週明けの東京市場では、主力株中心にリスクオンの流れに乗り、日経平均株価は大幅高で一時3万9000円台に乗せる場面もあった。
25日の東京市場は、朝方からリスク選好の流れとなり、日経平均は大きく上値を伸ばし、朝方に750円を超える上昇でフシ目の3万9000円台を回復する場面があった。前週末の欧州株市場が金利低下を背景に全面高に買われた。また、米国株市場では発表された経済指標がコンセンサスを上回ったことで米経済の強さが確認され、NYダウが400ドルを超える上昇で史上最高値を更新している。これを受けて、東京市場でも取引開始直後から先物主導で日経平均が押し上げられる格好となった。今週は国内企業の中間配当支払いが相次ぐことで、配当再投資による浮揚効果も働いたとみられる。なお、個別株べースでみると値上がり銘柄数は全体の45%と半分以下にとどまっている。売買代金は後場急増したが、これはMSCIの指数構成銘柄の入れ替えによる影響で売買高が上乗せされたことによる。
個別では、売買代金トップとなったディスコ<6146>がしっかり、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>も高い。ソフトバンクグループ<9984>が上昇したほか、ファーストリテイリング<9983>の上げ足が目立った。京成電鉄<9009>が急騰し値上がり率首位となり、京浜急行電鉄<9006>も値を飛ばし同2位となった。PKSHA Technology<3993>が大幅高、リョービ<5851>も買われた。アシックス<7936>も物色人気。
半面、アドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>などが利益確定売りに押され、IHI<7013>も値を下げた。伊藤忠商事<8001>が冴えず、川崎重工業<7012>も軟調。イビデン<4062>も下落した。メルカリ<4385>が安く、フジオフードグループ本社<2752>が急落、プラスアルファ・コンサルティング<4071>も下値を探る展開に。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、リクルート <6098>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約361円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、KDDI <9433>、ネクソン <3659>、大塚HD <4578>、フジクラ <5803>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約82円。うち57円はアドテスト1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)保険業、(3)医薬品、(4)化学、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)水産・農林業、(4)空運業、(5)建設業。
■個別材料株
△フルッタ <2586> [東証G]
東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△ミタチ産業 <3321> [東証S]
業績上方修正にポジティブなインパクト強まる。
△ベイシス <4068> [東証G]
東大発ベンチャーとガスメーター設置精度を自動判定するAI開発を開始。
△三井化学 <4183> [東証P]
自社株買い実施発表で資本効率の改善進展を好感。
△サンエー化研 <4234> [東証S]
上限9.5%の自社株買いを好感。
△BASE <4477> [東証G]
好決算評価で上値指向鮮明。
△アジャイル <6573> [東証G]
インプレストラベルの子会社化と旅行業の開始を発表。
△東京衡機 <7719> [東証S]
特別注意銘柄・監理銘柄の指定を解除。
△SBI <8473> [東証P]
マイナビ株式を追加取得し持ち分法適用会社化へ。
△京急 <9006> [東証P]、京成 <9009> [東証P]
アクティビストによる株式保有報道に反応。
▼明治HD <2269> [東証P]
株式売り出しで需給悪化懸念。
▼フジオフード <2752> [東証P]
公募増資発表で希薄化を警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)京成 <9009>、(2)京急 <9006>、(3)パークシャ <3993>、(4)プロレド <7034>、(5)バリューHR <6078>、(6)いちよし <8624>、(7)リョービ <5851>、(8)ギフティ <4449>、(9)宮越HD <6620>、(10)アシックス <7936>。
値下がり率上位10傑は(1)フジオフード <2752>、(2)泉州電 <9824>、(3)システムリサ <3771>、(4)GセブンHD <7508>、(5)PAコンサル <4071>、(6)第一実 <8059>、(7)メルカリ <4385>、(8)ネオジャパン <3921>、(9)オークネット <3964>、(10)シーイーシー <9692>。
【大引け】
日経平均は前日比496.29円(1.30%)高の3万8780.14円。TOPIXは前日比19.07(0.71%)高の2715.60。出来高は概算で27億4589万株。東証プライムの値上がり銘柄数は744、値下がり銘柄数は823となった。東証グロース250指数は638.18ポイント(3.37ポイント高)。
[2024年11月25日]
株探ニュース
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