主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均は前週末比113.44円安の33318.07円と続落でスタートした。朝方の売り一巡後は下げ幅を縮小する動きを見せたが、買いは続かず、終日マイナス圏での軟調推移となった。節目の3万3000円に接近する場面では押し目買いが入った一方で、為替が円高方向に振れていることが重しとなっている他、週末にメジャーSQを控えていることもあって積極的な動きは乏しかった。
大引けの日経平均は前日比200.24円安の33231.27円となった。東証プライム市場の売買高は13億1591万株、売買代金は3兆3211億円だった。セクターでは、輸送用機器、鉱業、銀行業など多くの業種が下落率上位に並んでいる一方で、海運業、不動産業、小売業、情報・通信業の4業種のみが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は42%、対して値下がり銘柄は55%となっている。
個別では、東エレク<8035>やディスコ<6146>などの半導体関連株の一角が軟調に推移。また、トヨタ自<7203>やホンダ<7267>などの自動車関連株、三菱商事<8058>
や三井物産<8031>などの商社株、三菱UFJ<8306>や三井住友FG<8316>などの金融株も下落。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、アドバンテ<6857>、リクルートHD<6098>なども下落した。ほか、通期営業利益見通しを下方修正したクミアイ化学<4996>が急落、エルティーエス<6560>、YTL<1773>などが値下がり率上位となった。
一方、川崎船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株が堅調に推移した。また、レーザーテック<6920>、スクリン<7735>、さくらインターネット<3778>、TOWA<6315>、なども上昇した。ほか、第1四半期は大幅増益決算となった内田洋行<8057>が大幅上昇、セレス<3696>、ダブルスコープ<6619>、インフォマート<2492>などが値上がり率上位となった。
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