日経平均株価
始値 23955.20
高値 24036.30(13:31)
安値 23950.05(09:02)
大引け 23952.35(前日比 -70.75 、 -0.29% )
売買高 11億3444万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8617億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、前週末600円高の反動で売り優勢に
2.米中第1段階の合意は織り込み済みで、先行きに不透明感もくすぶる
3.下値では押し目買いが入り、日経平均は一時プラス圏に浮上の場面も
4.中国の小売売上高などの経済指標が予想以上に好調で株価の下支えに
5.市場参加者は限定的で全体売買代金は2兆円割れと低調な水準が続く
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは3ドル高と小幅に3日続伸した。米中合意を好感し一時最高値更新も12日に大幅高となっていた反動もあり利益確定売りに押され上値は重かった。
週明けの東京市場では、利益確定の動きが優勢となり、日経平均株価は反落。前週末に1年2ヵ月ぶりに2万4000円台を回復したが、本日は再びその大台ラインを下回った。
16日の東京市場は、日経平均が前週末に約600円の上昇をみせたこともあって、その反動が出た形。米中協議の第1段階の合意については織り込みが進んでいたこともあって、前週末の米国株市場ではNYダウは続伸したものの上げ幅は3ドル強にとどまったことで、東京市場では利益確定の動きを誘発した。ただ、下値では買い板が厚く押し幅は浅い。英総選挙では保守党が議席数を伸ばしたことで合意なきEU離脱の懸念が後退したことや、取引時間中は中国小売売上高など注目された重要経済指標が市場コンセンサスを上回ったことなども投資家心理にポジティブに作用した。日経平均は一時小幅プラス圏に切り返す場面もあった。東証1部の売買代金は1兆8000億円台と2兆円台を下回った。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、村田製作所<6981>も売りに押される展開。ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>なども軟調。第一三共<4568>も下落した。ネットワンシステムズ<7518>が急落、フリービット<3843>、ソースネクスト<4344>も大きく値を下げた。三櫻工業<6584>、ダブル・スコープ<6619>などの下げも目立った。
半面、売買代金断トツの任天堂<7974>が買い優勢、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。シャープ<6753>が上値指向。神戸物産<3038>が上昇し、資生堂<4911>も高い。ブラス<2424>がストップ高に買われ、サムコ<6387>も値を飛ばした。バリューコマース<2491>、ラクスル<4384>が大幅高、レオパレス21<8848>も物色人気となった。JPホールディングス<2749>、カナミックネットワーク<3939>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファミマ <8028> 、資生堂 <4911> 、セコム <9735> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約40円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、ファナック <6954> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約49円。
東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)不動産業、(3)その他製品、(4)サービス業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)海運業、(3)金属製品、(4)医薬品、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△ブラス <2424>
8-10月期(1Q)経常は9.7倍増益で着地。
△Vコマース <2491>
今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額。
△神戸物産 <3038>
今期経常は4%増で7期連続最高益、実質増配へ。
△JSB <3480>
20年10月期9%営業増益見通しと自社株買い発表を好感。
△エディア <3935> [東証M]
紅白歌合戦が歌唱曲異例の一部先行発表で「鬼滅の刃」OP曲「紅蓮華」。
△スマレジ <4431> [東証M]
上期経常は3倍増益で上振れ着地。
△ウエスコHD <6091> [東証2]
8-10月期(1Q)経常は6.2倍増益で着地。
△MSOL <7033>
株主優待制度の新設と記念株主優待を好感。
△オービス <7827> [JQ]
前期経常が上振れ着地・今期は19倍増益へ。
△ニッピ <7932> [JQ]
今期経常を32%上方修正。
▼Vゴルフ <3931> [東証M]
トラベル事業のリストラ推進で20年1月期業績予想を下方修正。
▼サンバイオ <4592> [東証M]
大日本住友 <4506> との再生細胞薬「SB623」の共同開発及びライセンス契約解消。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ブラス <2424> 、(2)サムコ <6387> 、(3)MSOL <7033> 、(4)DLE <3686> 、(5)正栄食 <8079> 、(6)Vコマース <2491> 、(7)ランド <8918> 、(8)ラクスル <4384> 、(9)サンコール <5985> 、(10)ヤーマン <6630> 。
値下がり率上位10傑は(1)ネットワン <7518> 、(2)ファストロジ <6037> 、(3)フリービット <3843> 、(4)ソースネクス <4344> 、(5)西松屋チェ <7545> 、(6)竹本容器 <4248> 、(7)チェンジ <3962> 、(8)システムサポ <4396> 、(9)三桜工 <6584> 、(10)ネオジャパン <3921> 。
【大引け】
日経平均は前日比70.75円(0.29%)安の2万3952.35円。TOPIXは前日比3.11(0.18%)安の1736.87。出来高は概算で11億3444万株。東証1部の値上がり銘柄数は992、値下がり銘柄数は1047となった。日経ジャスダック平均は3754.01円(16.62円高)。
[2019年12月16日]
株探ニュース
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