■テックファム <3625> 666円 (+100円、+17.7%) ストップ高
テックファームホールディングス <3625> [東証G]がストップ高。システムの受託開発を手掛けるがモバイルソリューションで優位性を発揮、スマートフォン向けアプリで実績が高い。メタバースや生成AI分野の開発に力を入れており、ここ株式市場の有力テーマとなっている人工知能(AI)関連株の出遅れ妙味株として、上値を見込んだ投資マネーが集中した形だ。業績も前期で底が入り、23年6月期は営業損益が1億2000万円の黒字(前期は2億3700万円の赤字)を見込んでいる。
■イメージM <7793> 1,289円 (+139円、+12.1%) 一時ストップ高
イメージ・マジック <7793> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。22日、協働ロボットアームを手掛ける中国メーカーのCGXi(江蘇省)と、日本国内の販売総代理店契約を締結したと発表した。加えて、オンデマンドプリント業界向けの協働ロボットソリューションの開発と販売を開始するとしており、これを材料視した買いが入った。従来、ロボットアームを導入する場合、プロジェクトの導入期間として3ヵ月以上の時間を要し、金額も600万円を超えるケースが標準だったという。今回開発を進めるソリューションは、導入期間を最短2日、1台あたりの費用を300万円台からと短納期・低価格化を目指し、顧客の生産性向上につなげる。
■インフォMT <2492> 328円 (+29円、+9.7%)
東証プライムの上昇率2位。インフォマート <2492> [東証P]が3日ぶり急反発。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが膨らんだ。上限を500万株(発行済み株数の2.19%)、または10億円としており、取得期間は6月22日から9月22日まで。株主還元の拡充や資本効率の向上、機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。
■テスHD <5074> 1,102円 (+88円、+8.7%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率3位。テスホールディングス <5074> [東証P]が4日ぶり急反発、一時ストップ高となった。同社は再生可能エネルギー発電所の開発・設計・調達のほか、施工、売電に至るまでエンジニアリングとエネルギーサプライを一括して対応できる優位性を持つ。コージェネレーションなど省エネシステムなどでも高い実績を誇る。足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移しており、21日取引終了後、23年6月期業績予想の修正を発表した。営業利益段階で従来計画の54億円から64億円(前期比24%増)予想に大幅増額し過去最高利益を連続更新する見込み。更に好業績を背景に株主還元も強化し、年間配当は従来計画の21円から26円(前期実績は21円)に増配する。これが大きく好感される形で投資資金を呼び込んだ。
■AIメカ <6227> 2,042円 (+159円、+8.4%) 一時ストップ高
AIメカテック <6227> [東証S]が4日ぶり急反発、一時ストップ高となった。同社は21日、三次元実装及びファンアウト半導体パッケージ用「ウエハハンドリングシステム」の大口受注を獲得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社のウエハハンドリングシステムに対して中国の大手OSAT(パッケージングからテストまで請け負う製造業者)企業の評価が高く、今回の受注に至ったという。また現在、台湾や韓国などから多数の引き合いを受けており、高品質・高良品率へのニーズが高く、歩留り率向上を実現できる同社設備の採用が検討されているとしている。
■寿屋 <7809> 9,200円 (+690円、+8.1%)
寿屋 <7809> [東証S]が3日続急伸。22日午前10時ごろ、新作ゲーム「フレームアームズ・ガール:ドリームスタジアム」を通信アプリ大手LINE(東京都新宿区)のWeb3ゲームプラットフォームでリリースすると発表。これが材料視された。今回リリースする新作ゲームは、寿屋のプラモデルシリーズ「フレームアームズ・ガール」を題材としたもの。LINEの米グループ会社が運営するWeb3ゲームプラットフォーム「GAME DOSI(ゲーム・ドシ)」で7月6日に配信を開始する。
■マネックスG <8698> 572円 (+34円、+6.3%)
東証プライムの上昇率4位。マネックスグループ <8698> [東証P]が急反発。代表的な仮想通貨(暗号資産) ビットコインの価格が急上昇しており、暗号資産交換業のコインチェックを持つ同社に取引活発化による収益拡大を期待した買いが入った。足もとでビットコイン価格は1BTC=3万ドル台を回復し、前週半ばの2万5000ドル前後の水準から急速に上げ足を強めている。米資産運用大手ブラックロック
■長谷川香料 <4958> 3,515円 (+130円、+3.8%)
長谷川香料 <4958> [東証P]が大幅続伸。21日の取引終了後、2月に開示した投資有価証券の売却が完了したと発表した。売却額の累計は2月時点の見通し(上限12億円)を若干上回る水準となった。政策保有株の見直しを目的としていたが、資本効率を重視した取り組みを評価した買いが改めて入ったようだ。
■オプティム <3694> 1,123円 (+34円、+3.1%)
オプティム <3694> [東証P]が3日ぶり大幅反発。21日の取引終了後、米オープンAIのチャットGPTを活用した新サービスを発表し、材料視されたようだ。新サービス「OPTiM AI ヘルプデスク(仮称)」は、製品やサービスに関する問い合わせをした顧客とのやり取りを自動学習し、AIが返答文案を自動で生成または返信する機能を持つ。一部のカスタマーサポート業務では、最大7割程度の工数削減が可能になるという。
■オリックス <8591> 2,599円 (+78円、+3.1%)
オリックス <8591> [東証P]が大幅続伸。SMBC日興証券が21日、オリックスの目標株価を2980円から3420円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。23年3月期までの10年間のEPS(1株利益)成長率は東証株価指数(TOPIX)とほとんど差がないにもかかわらず、東証平均を下回るPER(株価収益率)で取引されていると指摘。過去10年平均で44%に上るPERディスカウント率に触れ、同社について投資・運用会社としてはモノラインであり、コングロマリットディスカウントは不要とした。
■関西電 <9503> 1,806円 (+48.5円、+2.8%)
関西電力 <9503> [東証P]が続伸し年初来高値を更新。同社をはじめ、東京電力ホールディングス <9501> [東証P]、中部電力 <9502> [東証P]など電力株が一斉高となった。21日取引終了後に関西電は高浜原子力発電所1号機を7月下旬、2号機を9月中旬に再稼働させる計画を公表した。これが株価の刺激材料となった形だ。電力各社の原発再稼働を巡って思惑が交錯しているが、岸田政権では脱炭素と電力の安定供給を目的に最大限に原発を活用する方針を示しており、30年度の電源構成のうち原子力を20~22%とする目標がエネルギー基本計画で掲げられている。
■VTHD <7593> 537円 (+12円、+2.3%)
VTホールディングス <7593> [東証P]が反発。SBI証券が21日、VTHDの目標株価を840円から900円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。23年3月期末の新車受注残は依然として高水準と指摘。円安を受けた英国、スペイン、オーストラリアの販社の収益改善や、アフリカ向けの中古車輸出の増加、インバウンド需要の増加によるレンタカー会社の収益拡大、住宅関連収益の更なる伸びを予想する。同証券はVTHDの24年3月期営業利益の予想を118億円から135億円に修正した。
■パナHD <6752> 1,706円 (+37.5円、+2.3%)
パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]が続伸。21日、傘下のパナソニックエナジーとマツダ <7261> [東証P]が、車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する中長期的パートナーシップの構築に向け検討することで合意したと発表した。パナHDに対しては自動車向け事業の拡大を期待した買いが集まったようだ。パナソニックエナジーは、日米の工場で製造した車載用円筒形リチウムイオン電池 をマツダに供給し、マツダは調達した電池を20年代後半に導入予定のバッテリーEVに搭載することを視野に入れて、具体的な協議を開始する。マツダは12年に国内でリース販売した「デミオEV」において、パナソニック製電池を搭載した経緯がある。
■任天堂 <7974> 6,318円 (+106円、+1.7%)
任天堂 <7974> [東証P]が反発。22日、「スーパーマリオ」シリーズの最新作「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」について、Nintendo Switch向けソフトとして10月20日に発売する予定だと発表した。年末商戦でのヒットを期待した買いが入ったようだ。同シリーズとしては2012年発売の「New スーパーマリオブラザーズ U」以来、約11年ぶりの完全新作タイトルとなる。新登場のアイテム「ワンダーフラワー」に触れると、コースの遊びが大きく変化するなど、新たな演出を盛り込んだ。詳細についての続報も今後、発信する予定としている。
■チャームケア <6062> 1,354円 (+22円、+1.7%)
チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証P]が反発。21日の取引終了後、23年6月期第4四半期(4-6月)において、特別利益を計上する見込みとなったと発表し、手掛かり視されたようだ。有料老人ホーム「チャームスイート京都桂坂」の土地建物の売却に伴い、固定資産売却益約5億1700万円を特別利益に計上する。経営資源の有効活用と財務体質の向上を図る。
■大王紙 <3880> 1,103.5円 (+16円、+1.5%)
大王製紙 <3880> [東証P]が3日ぶり反発。21日、セルロースナノファイバー(CNF)の新たな用途開発として、東北大学や東京大学、産業技術総合研究所(産総研)と共同で半導体材料の開発を開始すると発表。新たな収益源の確立を期待した買いを集めた。 半導体特性を示す植物由来のCNFの研究成果をもとに、実用化を目指す。今回の開発テーマは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「NEDO先導研究プログラム/新技術先導研究プログラム」に採択され、4者で共同研究を進める計画という。
■センコーHD <9069> 985円 (+14円、+1.4%)
センコーグループホールディングス <9069> [東証P]が3日ぶり反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は21日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」と目標株価1450円を継続した。同証券では、第1四半期(4-6月)は前年同期比3.9%の営業減益を予想。ただ、24年3月期~28年3月期の平均で10%以上の増益率が見込めると指摘。過去10年平均の下限に近い水準にある現状のPBRや予想PERは割安とみている。
■三菱商 <8058> 7,322円 (+102円、+1.4%)
三菱商事 <8058> [東証P]が11日続伸。そのほか、三井物産 <8031> [東証P]、丸紅 <8002> [東証P]など総合商社株への買いが止まらない状況となった。揃って上場来高値圏をまい進しているが、6月に入ってから驚異的な上げ足を示しており、三菱商、三井物、丸紅はいずれも22日まで11連騰を記録した。著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが、引き続き日本の総合商社への積極投資を行う構えにあることが買いの根拠となっている。ここにきて原油市況が上昇傾向を示しているほか、穀物市況が再び高騰していることで、これも総合商社の株価を刺激する背景となった。
■シチズン <7762> 881円 (+12円、+1.4%)
シチズン時計 <7762> [東証P]が上申。21日の取引終了後、発行済み株式総数の16.33%に相当する4800万株について、6月30日に消却すると発表した。株式市場への放出による潜在的な需給悪化懸念が和らいだと受け止められた。更に、同日に日本政府観光局が発表した5月の訪日外客統計で、訪日外客数の回復基調が確認されたとあって、買い安心感が広がったようだ。
■KDDI <9433> 4,457円 (+54円、+1.2%)
KDDI <9433> [東証P]が続伸。21日の取引終了後、データセンター事業の拡大に向けてカナダにおいて子会社を設立すると発表した。中期的な収益貢献を期待した買いが株価の支えとなったようだ。26日に子会社を設立する。出資額は11億カナダドル(約1178億円)。これまで同社はTELEHOUSEブランドでデータセンター事業のグローバル展開に努めてきたが、今回の新会社の設立により、カナダにおけるデータセンター事業に参入する。24年3月期の業績に及ぼす影響は軽微としながらも、中長期的には収益の向上に寄与すると見込む。
※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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