日経平均株価
始値 27550.35
高値 27570.32(09:04)
安値 27266.94(10:30)
大引け 27427.32(前日比 -243.66 、 -0.88% )
売買高 11億5925万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆6670億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、一時400円超下げる場面も
2.米長期金利上昇を嫌気、目先利益確定の動き誘発
3.明日の1月の米CPI発表を控え、全般見送りムード
4.売り一巡後は買い戻され、後場は下げ渋る展開に
5.日銀の金融政策修正の思惑でメガバンクなど高い
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比169ドル高と3日ぶりに反発した。朝安もディフェンシブ株や景気敏感株が買われ指数を押し上げた。
週明けの東京市場では、総じて売り優勢に傾き、日経平均株価は一時400円を超える下げをみせる場面もあった。ただ、その後は下げ渋る動きとなった。
13日の東京市場は、利益確定売りを急ぐ動きが表面化し、日経平均は軟調な値動きとなった。前週末の欧州株市場がほぼ全面安に売られたほか、米国株市場でも日本時間明日夜に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)を前に買いが見送られた。米長期金利の上昇を嫌気してハイテク株が売られナスダック総合株価指数は安かったものの、景気敏感株やディフェンシブの一角が高くNYダウは3日ぶり反発して引けた。米国の主要株価指数が高安まちまちだったことで、本日の東京市場でも方向感を欠く展開が想定されたが、先物主導のインデックス売りを浴び、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。しかし、その後は買い戻しが入り下げ渋っている。日銀の金融政策修正の動きが予想されるなか、金融株に高いものが目立つ。全体ではプライム市場全体の64%の銘柄が下落した。
個別では、断トツの売買代金こなしたレーザーテック<6920>が軟調だったほか、売買代金2位に入った東京エレクトロン<8035>も2000円超の下落となるなど半導体関連が安い。キーエンス<6861>も値を下げた。任天堂<7974>が安く、ファーストリテイリング<9983>も下落した。資生堂<4911>が大きく下げ、メルカリ<4385>も下値を探った。フロンティア・マネジメント<7038>が急落、エル・ティー・エス<6560>は一時ストップ安、IBJ<6071>も大幅安。
半面、売買代金上位の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが高く、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も高い。日本製鉄<5401>も堅調。三井松島ホールディングス<1518.Tは商い活況のなか値上がり率トップに買われ、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>が売買高を膨らませ急騰。トレジャー・ファクトリー<3093>の上げ足も目立った。エフオン<9514>も物色人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はホンダ <7267>、セコム <9735>、コムシスHD <1721>、KDDI <9433>、大和ハウス <1925>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約27円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約139円。うち73円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)鉄鋼、(4)石油石炭製品、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)電気機器、(3)金属製品、(4)その他製品、(5)化学。
■個別材料株
△DNAチップ <2397> [東証S]
「肺がんコンパクトパネルDxマルチコンパニオン診断システム」が保険適用。
△スパバッグ <3945> [東証S]
23年3月期業績予想を上方修正。
△オンコリス <4588> [東証G]
テロメライシンの開発順調を評価。
△シダックス <4837> [東証S]
今期最終益予想の上方修正。
△神戸天然物化 <6568> [東証G]
今期経常を71%上方修正・4期ぶり最高益、配当も3円増額。
△シライ電子 <6658> [東証S]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△日本ホスピス <7061> [東証G]
23年12月期の大幅な増収増益計画を評価。
△セルム <7367> [東証S]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△コラントッテ <7792> [東証G]
10-12月期営業益の高進捗を好感。
△ムトー精工 <7927> [東証S]
今期経常を90%上方修正、配当も42円増額。
▼HENNGE <4475> [東証G]
10-12月期営業減益がネガティブサプライズに。
▼リリカラ <9827> [東証S]
23年12月期は大幅営業減益で減配を見込む。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)三井松島HD <1518>、(2)サクサ <6675>、(3)電算システム <4072>、(4)T&Gニーズ <4331>、(5)ユーザーロカ <3984>、(6)トレファク <3093>、(7)エフオン <9514>、(8)いよぎんHD <5830>、(9)ISID <4812>、(10)スタティアH <3393>。
値下がり率上位10傑は(1)フロンティM <7038>、(2)LTS <6560>、(3)IBJ <6071>、(4)ケイアイ不 <3465>、(5)イーレックス <9517>、(6)ソリトン <3040>、(7)セレス <3696>、(8)東プレ <5975>、(9)アトラエ <6194>、(10)Vテク <7717>。
【大引け】
日経平均は前日比243.66円(0.88%)安の2万7427.32円。TOPIXは前日比9.29(0.47%)安の1977.67。出来高は概算で11億5925万株。東証プライムの値上がり銘柄数は583、値下がり銘柄数は1181となった。東証マザーズ指数は764.32ポイント(16.47ポイント安)。
[2023年2月13日]
株探ニュース
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