【↑】日経平均大引け｜反発、米追加経済対策成立の思惑で買い優勢 (12月28日)

個別株

配信元：株探

投稿:2020/12/28 17:17

日経平均株価
始値　　26691.29
高値　　26854.03(15:00)
安値　　26664.60(09:16)
大引け　26854.03(前日比 +197.42 、 +0.74％ )

売買高　　10億0914万株 (東証1部概算)
売買代金　 1兆9642億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は反発、引け際に買い直されこの日の高値で着地
　２．前週末の欧米株市場休場で手掛かり材料難も売り圧力は乏しい
　３．米追加経済対策にトランプ氏が署名したと伝わり上げ足強める
　４．半導体関連株や電子部品株などが買われ、全体相場の牽引役に
　５．主力株買われるも値下がり銘柄数が多く、全体の63％が下落

■東京市場概況

　前週末の米国市場は、クリスマスの祝日のため休場だった。

　週明けの東京市場では、主力銘柄が買われ日経平均株価は上値指向となった。後場に入ると上げ足を強め結局この日の高値で着地している。

　28日の東京市場は、前週末の欧米株市場がクリスマスで休場だったこともあり、手掛かり材料難のなか小幅プラスでスタート、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念は拭えないものの、下値を売り込む動きもみられず、その後は次第に下値を切り上げる展開となった。後場に入るとプログラム売買が作動して日経平均は一段高となり、取引終了近くに再び買い直されて高値引けとなった。米国で暗礁に乗り上げていた追加経済対策法案について、トランプ米大統領が正式に署名したことが伝わり、法案成立の思惑が後場上げ足を強める背景となった。半導体関連や電子部品株などが高く、全体相場を牽引した。ただ主力銘柄が買いを集めた一方、中小型株は軟調な銘柄が目立った。値下がり銘柄数は1370あまりに達し、東証1部全体の63％を占めた。

　個別では、任天堂<7974>が買われ、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>なども堅調。村田製作所<6981>、キーエンス<6861>、エムスリー<2413>なども上値指向。東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>など半導体関連が強く、三菱重工業<7011>も高い。シンシア<7782>、駒井ハルテック<5915>、ブラス<2424>、ショーケース<3909>、ユアテック<1934>などストップ高銘柄も相次いだ。
　半面、武田薬品工業<4502>が冴えず、ニトリホールディングス<9843>も売りに押された。ＳＢＩホールディングス<8473>も軟調。ＴＡＫＡＲＡ　＆　ＣＯＭＰＡＮＹ<7921>、ストライク<6196>が急落したほか、あさひ<3333>も大幅安となった。直近ＩＰＯ銘柄のポピンズホールディングス<7358>も安い。エイチ・アイ・エス<9603>も値を下げた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、中外薬 <4519> 、ＴＤＫ <6762> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約105円。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、スズキ <7269> 、電通グループ <4324> 、住友不 <8830> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約12円。

　東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)電気機器、(3)陸運業、(4)電気・ガス業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)鉱業、(4)倉庫運輸関連、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△アスクル <2678>
　12月単体売上高が3ヵ月連続前年上回る。
△ＫＴＫ <3035> [ＪＱ]
　第1四半期は営業増益で上期計画を上回る。
△日工 <6306>
　株主優待制度を新設。
△日鍛バ <6493> [東証２]
　第3四半期または第4四半期に投資有価証券売却益を計上へ。
△松尾電 <6969> [東証２]
　21年3月期最終損益予想を一転黒字に修正。
△三菱重 <7011>
　「欧州に水素製鉄設備を建設」との報道。
△ベルトラ <7048> [東証Ｍ]
　オープンドア <3926> を割当先とする第三者割当増資を発表。
△フィード <7068> [東証Ｍ]
　第2四半期営業利益大幅増益を好感。
△象印 <7965>
　20年11月期営業利益の計画上振れと今期の増益・増配予想を好感。
△セキド <9878> [東証２]
　新株予約権の行使停止指定。

▼土屋ＨＤ <1840> [東証２]
　東証が信用取引に関する臨時措置を実施。
▼ハピネス＆Ｄ <3174> [ＪＱ]
　第1四半期は営業赤字が拡大。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シンシア <7782> 、(2)ブラス <2424> 、(3)駒井ハルテク <5915> 、(4)ショーケース <3909> 、(5)ユアテック <1934> 、(6)スペースＶＨ <1448> 、(7)マネックスＧ <8698> 、(8)三城ＨＤ <7455> 、(9)日本コークス <3315> 、(10)タカキタ <6325> 。
　値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)宝＆ＣＯ <7921> 、(3)ストライク <6196> 、(4)ＳＲＥＨＤ <2980> 、(5)島根銀行 <7150> 、(6)サンヨーＨ <1420> 、(7)ＷＮＩウェザ <4825> 、(8)佐田建 <1826> 、(9)キング <8118> 、(10)あさひ <3333> 。

【大引け】

　日経平均は前日比197.42円(0.74％)高の2万6854.03円。ＴＯＰＩＸは前日比9.63(0.54％)高の1788.04。出来高は概算で10億0914万株。東証1部の値上がり銘柄数は724、値下がり銘柄数は1377となった。日経ジャスダック平均は3676.65円(5.19円安)。

［2020年12月28日］

株探ニュース

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