日経平均;38191.97;-171.64TOPIX;2625.53;-6.77
[寄り付き概況]
21日の日経平均は171.64円安の38191.97円と3日続落して取引を開始した。前日20日の米国株式市場は続落。ダウ平均は64.19ドル安の38563.80ドル、ナスダックは144.87ポイント安の15630.79で取引を終了した。半導体エヌビディア(NVDA)の21日の四半期決算発表を警戒した売りに寄り付き後、下落。その後も経済指標の冴えない結果を受け、成長減速を懸念した売り圧力も強まった。特にハイテクでの調整売りが続き上値を抑制。相場は終日軟調に推移し、戻り鈍く、終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が0.92%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.56%下落と、ダウ平均(0.17%下落)に比べ、下落率が大きかったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の重しとなった。また、外為市場で1ドル=149円90銭台と、昨日15時頃と比べ50銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を抑えた。さらに、今日は米半導体大手エヌビディアの決算が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、日経平均が1989年12月29日につけた史上最高値(38915.87円)が視野に入る中、株価の先高観が強く、相場の下支え要因となった。また、昨日まで日経平均が続落したことから、押し目待ちの買いも入りやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された1月の貿易収支は1兆7583億円の赤字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は1兆8881億円の赤字だった。
セクター別では、海運業、保険業、電気機器、鉱業、機械などが値下がり率上位、ゴム製品、卸売業、食料品、パルプ・紙、建設業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、富士通<6702>、ルネサス<6723>、ソニーG<6758>、三井E&S<7003>、スクリーンHD<7735>、ソシオネクスト<6526>、OLC<4661>、スズキ<7269>、レーザーテック<6920>などが下落。他方、中外薬<4519>、三菱商<8058>、東電力HD<9501>、ブリヂストン<5108>、伊藤忠<8001>、KDDI<9433>、日産自<7201>、キヤノン<7751>、日立<6501>、JT<2914>、三井物<8031>、トヨタ<7203>などが上昇している。
<CS>
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