日経平均株価
始値 22702.71
高値 22709.37(09:01)
安値 22522.17(11:10)
大引け 22604.61(前日比 -60.08 、 -0.27% )
売買高 14億5879万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3601億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、半導体や電子部品関連の下げが際立つ展開に
2.前日の米株市場はNYダウ反発も半導体セクターが売られ、その流れが波及
3.米中貿易摩擦や中国景気減速懸念を背景に、安値更新中の上海株動向を警戒
4.週末のSQ算出にらみ、一部値がさ株への資金流入で引けにかけ下げ幅縮小
5.日経平均の下げ幅は60円にとどまるも、全体の7割強にあたる銘柄が下落
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは113ドル高と3日ぶりに反発した。アップルやマイクロソフトなどIT関連株が買われたほか、原油先物高を背景にエネルギー株が上昇し指数を押し上げた。
東京市場では、リスク回避の売り圧力に押される展開。日経平均株価の下げ幅は比較的小幅にとどまったものの、主力電機株の下げがきつく地合いは悪かった。
12日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが100ドル超の反発をみせたことや、円安傾向で推移していた為替相場を横目に寄り付きはやや買い優勢で始まった。しかし、その後日経平均はすぐにマイナス圏に沈み、次第に下げ幅を広げる展開を余儀なくされた。米国市場では米中貿易摩擦懸念から半導体セクターが売られており、この流れを引き継ぎ半導体や電子部品株の下げが際立った。中国景気減速への懸念がくすぶるなか、取引時間中は、年初来安値圏でなお下値模索の動きにある上海株を横にらみに買い気の盛り上がらない展開を強いられた。引けにかけては週末のSQ算出を意識した買いが日経平均寄与度の高い一部の値がさ株に入り、下げ幅を縮小したが、全体の7割強にあたる1500近い銘柄が下げるなど投資家のセンチメント低下を反映している。
個別では、SUMCO<3436>が大きく値を崩したほか、東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>なども下落。また、ローム<6963>の下げが目立った。シーズ・ホールディングス<4924>が値幅制限いっぱいに下落、TATERU<1435>も一時ストップ安に売り込まれた。ダブル・スコープ<6619>が急落、ホシデン<6804>、太陽誘電<6976>なども大幅安となった。スクロール<8005>、タムラ製作所<6768>も安い。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで強い動きをみせ、任天堂<7974>もしっかり。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が堅調、ヤフー<4689>も物色人気となった。ヘリオス テクノ ホールディング<6927>がストップ高に買われたほか、アイビーシー<3920>も値を飛ばした。レノバ<9519>が商いを伴い大幅に上昇、システムインテグレータ<3826>、ヨシックス<3221>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 、NTTデータ <9613> 、KDDI <9433> 、キッコマン <2801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約72円。うち38円はソフトバンク1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、TDK <6762> 、信越化 <4063> 、京セラ <6971> 、太陽誘電 <6976> 。押し下げ効果は約78円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)水産・農林業、(3)情報・通信業、(4)陸運業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)機械、(3)海運業、(4)化学、(5)建設業。
■個別材料株
△ファーマF <2929> [東証2]
前期最終を3.1倍増益・最高益に上方修正。
△フェイスNW <3489> [東証M]
顧客の重視状況調査を発表。
△農業総研 <3541> [東証M]
外食向け青果物ECを開始。
△システム情報 <3677> [JQ]
今期経常最高益予想を9%上乗せ、配当も1円増額。
△黒崎播磨 <5352>
東海東京調査センターが目標株価を1万円に引き上げ。
△アジャイル <6573> [東証M]
インスタグラム運用をサポートするサービスを開始。
△ヘリオスTH <6927>
子会社の超広帯域LED素子開発を引き続き材料視。
△パルテック <7587> [東証2]
子会社が秘匿性の高い4K対応H.265/HEVCコーデックシステムを開発。
△グロブライド <7990>
投資有価証券売却益17億5200万円を計上へ。
△イチネンHD <9619>
今期最終を34%上方修正、配当も4円増額。
▼リンテック <7966>
SMBC日興証券が目標株価を3400円へ引き下げ。
▼正栄食 <8079>
今期経常を一転8%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヘリオスTH <6927> 、(2)アイビーシー <3920> 、(3)ライク <2462> 、(4)平河ヒューテ <5821> 、(5)学情 <2301> 、(6)スターマイカ <3230> 、(7)レノバ <9519> 、(8)SI <3826> 、(9)アトラ <6029> 、(10)ヨシックス <3221> 。
値下がり率上位10傑は(1)TATERU <1435> 、(2)シーズHD <4924> 、(3)ローム <6963> 、(4)オプティム <3694> 、(5)パイオニア <6773> 、(6)ラサ工 <4022> 、(7)スルガ銀 <8358> 、(8)サイボウズ <4776> 、(9)イーブック <3658> 、(10)WSCOPE <6619> 。
【大引け】
日経平均は前日比60.08円(0.27%)安の2万2604.61円。TOPIXは前日比7.59(0.45%)安の1691.32。出来高は概算で14億5879万株。東証1部の値上がり銘柄数は548、値下がり銘柄数は1496となった。日経ジャスダック平均は3728.42円(13.48円安)。
[2018年9月12日]
株探ニュース
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