大引けの日経平均は前日比276.20円高の28029.57円となった。東証1部の売買高は12億3333万株、売買代金は2兆9347億円だった。セクターでは空運業、海運業、陸運業などが上昇率上位に並んだ一方、その他製品だけが下落となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の92%、対して値下がり銘柄は6%となった。
個別では、ワクチン期待からJAL<9201>やANAHD<9202>が5%高と急伸。JR東海<9022>、JR東日本<9020>などの陸運株も4%前後と急伸。OLC<4661>や資生堂<4911>、アサヒグループ<2502>などの外出・レジャー関連も大幅高となり、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>は急騰した。前日の外資証券の大幅な目標株価引き上げが引き続き材料視された川崎汽船<9107>は12%と急騰し、商船三井<9104>なども買い進まれた。デンソー<6902>、日産自<7201>、トヨタ自<7203>などの輸送用機器も大きく上昇。そのほか、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、三井住友<8316>、三菱商事<8058>、日本製鉄<5401>、ZHD<4689>、イビデン<4062>などが高い。
第1四半期決算が見直しにつながったアルチザ<6778>は急伸し、国内証券が投資判断を格上げした飯田GHD<3291>、11月既存店売上が2カ月連続でプラスとなったアダストリア<2685>なども買われた。
一方、米雇用統計前に金利に敏感なレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>などの半導体関連株が下落。ソフトバンクG<9984>は、中国の滴滴出行がNY市場の上場廃止手続きを始めると発表したほか、米連邦取引委員会(FTC)が、米エヌビディアによる英アーム買収計画について差し止めを求めると伝わったことで、下落。11月既存店売上高が4カ月連続で前年割れとなったファーストリテ<9983>も売られた。そのほか、任天堂<7974>、ファナック<6954>、富士フイルム<4901>などが軟調。
自社株TOB実施に向けたCB発行を発表したコーエーテクモ<3635>は需給懸念から大きく下落。8-10月期も2割超の営業減益が続いたラクーンHD<3031>は急落し東証1部値下がり率トップとなった。11月既存店売上がマイナスとなったF&LC<3563>、国内証券が投資判断を格下げたトレックスセミ<6616>なども下落率上位に並んだ。
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