東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは原油相場の上昇を背景に鉱業が2%を超える上昇。輸送用機器、パルプ紙、その他金融、保険、石油石炭がしっかり。半面、小売、鉄鋼、陸運、空運、水産農林が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、オリンパス<7733>、トヨタ<7203>、信越化<4063>、ソニー<6758>がけん引。一方で、7&iHD<3382>、ファーストリテ<9983>が冴えない。
日経平均は一時25日線を突破する局面もみられたが、その後の弱い値動きによって、結局は75日線においても終値で超えることができなかった。朝方は指数インパクトの大きい値がさハイテク株等は日経平均を押し上げる格好とはなったが、出来高も依然として低水準であり、先物主導によるインデックス売買に振らされる状況には変わりないようである。
また、「JPモルガン・ベータビルダーズ・ジャパンETF」は、このままいけば月間ベースで2018年6月の取引開始以降で最大の資金流出となると伝えられたことも、日本からの資金流出の流れとして受け止められている。先物市場ではこのところ、JPモルガン経由によるTOPIX先物売りが続いていることも、不安視されているようである。
225型による先物買いで値がさ株などへの反応が見られるものの、TOPIXへの断続的な売りにより、全体としては不安定な相場展開が意識されやすいところである。
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