■株式見通し:望まれた一服、個別で決算評価の流れに
■前場の注目材料:野村HD、2Q最終黒字に転換、経常利益はコンセンサス上回る
■Jオイル、Jオイルと日清オイリオ、搾油事業で業務提携検討
■望まれた一服、個別で決算評価の流れに
30日の日本株市場は、米ハイテク株の弱い流れを受けて、こう着感の強い相場展開が意識されそうだ。29日の米国市場ではNYダウ、ナスダックともに下落。アルファベットやアップルが2%を超える下落となり、テクノロジー・ハード・機器や半導体株を圧迫する格好となった。また、連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとする模様眺めムードもあって、やや弱含みの展開に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の22930円。円相場は1ドル108円90銭台で推移している。
これまでの相場のけん引役だった半導体関連が上げ一服となる可能性がありそうだ。昨日の日経平均は、昨年10月以来の23000円を回復した。節目を回復したほか、10月半ば以降の強いリバウンド基調を背景に、目先的には達成感が意識されやすいところであろう。そのため、望まれた一服といった見方になりそうだ。
しかし、足元の上昇は総強気ムードからの上昇ではなく、期待先行で買っている動きではないだろう。これまでの弱気センチメントからポジションはロングには傾いておらず、米中交渉の進展期待他、英国のブレグジット問題については来年に先送りとなる中で、ショートポジションの巻き戻しが継続しよう。そのため、下値の堅さは意識されやすいところ。
また、本格化する決算を受けて、アク抜け的な動きもみられている。昨日大引けに発表した決算では、野村<8604>、富士通<6702>、NEC<6701>、ワークマン<7564>、不動テトラ<1813>、GSユアサ<6674>、アイホン<6718>、医学生物<4557>、NSSOL<2327>、ムサシ<7521>、CDG<2487>、UEX<9888>などがポジティブだった。指数インパクトの大きい値がさ株などが弱含みとなり日経平均に上値の重石になりそうだが、決算評価が見られることで、センチメントは明るくなろう。
■野村HD、2Q最終黒字に転換、経常利益はコンセンサス上回る
野村HD<8604>は第2四半期決算を発表。最終損益は1944億円の黒字(前年同期は60億円の赤字)に転換した。前年同期にあった米司法省との和解金など一時費用が無くなった。経常利益は2032億円となり、コンセンサス(1300億円程度)を上回っている。法人部門は、米国で金利やクレジット関連を取り扱うフィクスト・インカムが堅調で大幅な黒字に転換。一方、個人向けビジネスの営業部門は顧客の投資意欲の減退影響から減益だった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(22974.13、+106.86)
・米長期金利は低下
・米追加利下げ観測
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・三井不<8801>新ブランドホテル、ハワイで開業
・メルカリ<4385>ファミマでも梱包資材発売、出品者の利便性向上
・Jオイル<2613>Jオイルと日清オイリオ、搾油事業で業務提携検討
・中部電<9502>来年度から新サービス、ガスと水道を自動検針
・伊藤忠<8001>ほけんの窓口を子会社化、スタートアップ協業支援
・DMG森精<6141>30年ぶりインド生産、MCを現地大手委託
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・日銀金融政策決定会合(31日まで)
<海外>
・09:30 豪・7-9月期消費者物価指数(前年比予想:+1.7%、4-6月期:+1.6%)
<SF>
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