日経平均株価
始値 28020.49
高値 28069.25(12:48)
安値 27743.15(09:33)
大引け 28028.30(前日比 +38.13 、 +0.14% )
売買高 12億2549万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆5132億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら続伸、2万8000円台を回復
2.米国株市場では米長期金利低下を背景に上値指向継続
3.ロシアを巡るミサイルに絡んだ地政学リスクは重荷に
4.途中下落に転じるも、押し目買い需要旺盛で切り返す
5.半導体関連株など買われ、売買代金も3.5兆円と高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比56ドル高と反発した。米卸売物価指数(PPI)の伸びが市場予想を下回ったことを好感も地政学リスクの高まりが上値を抑えた。
東京市場では、強弱観対立のなか日経平均株価は狭いレンジでのもみ合いとなり、結局プラス圏で着地。2万8000円台を回復した。
16日の東京市場は、朝方は売りに押される展開となったが、その後は押し目買いで戻り足となり2万8000円近辺で頑強な値運びをみせた。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇した。10月米卸売物価指数(PPI)が事前予測を下回ったことで、これが米長期金利の低下を促し、NYダウは朝方に450ドル高に買われたものの、その後はロシアを巡るミサイルに絡んだ地政学リスクが浮上、下落に転じる場面もあった。東京市場でも朝方はこの地政学リスクを警戒して手控えムードが強かったが、下値では押し目買い意欲が旺盛で、徐々に買い優勢に傾いた。ただ、日経平均は上値も重く狭いレンジでの推移に終始。個別株は半導体関連の中小型株に値を飛ばすものが目立った。プライム市場の売買代金は3兆5000億円台と高水準だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢、東京エレクトロン<8035>も大商いで上昇した。アドバンテスト<6857>が高く、ソシオネクスト<6526>も物色人気となるなど半導体関連株が引き続き強さを発揮した。三井物産<8031>も堅調。三陽商会<8011>が値上がり率トップに買われ、日本トムソン<6480>、メニコン<7780>も値を飛ばした。前日急落のギフティ<4449>が大きく切り返し、チェンジ<3962>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>も大幅高。
半面、6000億円という記録的な売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが、結局マイナス圏で引けた。ソニーグループ<6758>が軟調、オリンパス<7733>、ローム<6963>も売られた。東京海上ホールディングス<8766>も下値を探る展開に。日医工<4541>がストップ安、アルヒ<7198>、フォスター電機<6794>が急落、新田ゼラチン<4977>も大幅安。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、第一三共 <4568>、信越化 <4063>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約99円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733>、テルモ <4543>、ダイキン <6367>、エーザイ <4523>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。
東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)卸売業、(3)倉庫運輸関連、(4)その他製品、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)精密機器、(3)ゴム製品、(4)証券商品先物、(5)空運業。
■個別材料株
△アミタHD <2195> [東証G]
グループ会社が三菱UFJ銀行及び東京海上日動火災保険と業務提携契約。
△DIT <3916> [東証P]
ランサムウェア攻撃対策製品を販売開始。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
エッジAIの機械学習を全自動化するシステムを開発。
△メタリアル <6182> [東証G]
子会社がAIを用いて360度映像を6Dof化することに成功。
△エスユーエス <6554> [東証G]
23年9月期は30%営業増益で10円増配へ。
△テラプローブ <6627> [東証S]
10月度売上高は20%増。
△三陽商 <8011> [東証P]
上限4.1%の自社株買いを材料視。
△エフ・コード <9211> [東証G]
11月末を基準日に1→2の株式分割へ。
△マイクロ波 <9227> [東証G]
三井化学 <4183> [東証P]へ炭素繊維製造の実証設備供給。
△マイクロアド <9553> [東証G]
台湾を中心にチャットマーケティングを展開する人々と資本・業務提携。
▼大森屋 <2917> [東証S]
今期は最終益67.7%減の見通し。
▼キャリア <6198> [東証G]
前期に続き今期も営業減益見通し。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)三陽商 <8011>、(2)ギフティ <4449>、(3)DIT <3916>、(4)トムソン <6480>、(5)メニコン <7780>、(6)チェンジ <3962>、(7)ネットプロ <7383>、(8)ホットランド <3196>、(9)理計器 <7734>、(10)ウィズメタク <9260>。
値下がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)アルヒ <7198>、(3)フォスター <6794>、(4)レアジョブ <6096>、(5)ファイバーG <9450>、(6)BEENOS <3328>、(7)新田ゼラチン <4977>、(8)LINK&M <2170>、(9)オープンH <3288>、(10)イーレックス <9517>。
【大引け】
日経平均は前日比38.13円(0.14%)高の2万8028.30円。TOPIXは前日比0.93(0.05%)安の1963.29。出来高は概算で12億2549万株。東証プライムの値上がり銘柄数は940、値下がり銘柄数は821となった。東証マザーズ指数は791.44ポイント(11.03ポイント高)。
[2022年11月16日]
株探ニュース
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