東京株式(大引け)=114円高、利益確定売りこなし続伸
大引けの日経平均株価は前日比114円40銭高の1万6764円97銭と続伸。東証1部の売買高概算は18億9247万株、売買代金概算は2兆2254億3000万円。値上がり銘柄数は1246、対して値下がり銘柄数は581、変わらずは142銘柄だった。
前日の欧州株は総じて高かったものの、米国市場ではNYダウが小幅ながら反落するなど上値が重かった。東京市場では日経平均が前日に400円近い上昇をみせていたこともあって、利益確定売りにやや弱含んでスタートし、その後は強弱感が拮抗するなか1万6600円台後半でもみ合う展開となった。ただ、買い入れ枠を倍増させた日銀のETF買いに対する信頼感が押し目買いを誘発、為替が1ドル=102円台前半で安定した動きをみせていたこともプラスに作用して後場は徐々に下値を切り上げる展開となった。全体商いは夏休みモードで盛り上がりを欠いたが、値がさ株に人気を集めるものが多く、活況の目安とされる売買代金2兆円台はキープした。
個別では、任天堂<7974.T>の人気が再燃し商いを膨らませて大幅続伸となった。サノヤスホールディングス<7022.T>、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879.T>などの関連銘柄も動意づいた。このほかではブラザー工業<6448.T>が物色人気となり急伸、日本製鋼所<5631.T>、五洋建設<1893.T>など決算発表絡みで買われるものが目立つ。LINE<3938.T>、旭化成<3407.T>なども値を飛ばした。
半面、決算発表を受けて東和薬品<4553.T>、沢井製薬<4555.T>などが急落、加藤製作所<6390.T>、三菱マテリアル<5711.T>の下げも目立つ。日本エスコン<8892.T>、東邦亜鉛<5707.T>の下げもきつい。米子会社建設の超高層ビル地盤沈下を売り材料に大林組<1802.T>も大幅続落となった。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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