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2021/11/30 - ハーモニック(6324) の関連ニュース。―1月11日に所属市場を公表、TOPIX改革にも絡み相場を左右― 東京証券取引所が進める市場改革が、大詰めを迎えようとしている。来年1月には上場会社の所属市場が決定し、4月からはいよいよ新市場での売買が始まる。今回の改革は世界の投資家を意識して東証の競争力向上も目指す大規模なものであり、その動向は東京市場の浮沈のカギを握るともみられている。とりわけ、実質的な最上位市場となる「プライム市場」への注目度は高い。果たして、東証再編は日本株復活の起爆剤となるか。●4市場を3市場に再編、「計画書」提出ならプライム残留も 東証は2022年4月4日に現在の

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世界が熱視線「プライム市場」、東証再編で日本株復活はなるか <株探トップ特集>

配信元:株探
投稿:2021/11/30 19:30

―1月11日に所属市場を公表、TOPIX改革にも絡み相場を左右―

 東京証券取引所が進める市場改革が、大詰めを迎えようとしている。来年1月には上場会社の所属市場が決定し、4月からはいよいよ新市場での売買が始まる。今回の改革は世界の投資家を意識して東証の競争力向上も目指す大規模なものであり、その動向は東京市場の浮沈のカギを握るともみられている。とりわけ、実質的な最上位市場となる「プライム市場」への注目度は高い。果たして、東証再編は日本株復活の起爆剤となるか。

●4市場を3市場に再編、「計画書」提出ならプライム残留も

 東証は2022年4月4日に現在の1部、2部、マザーズ、ジャスダックの4市場を「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編する。これまで、新興市場のマザーズとジャスダックが並存するなど、あいまいだった市場区分を明確にするほか、上場基準を厳しくすることで、グローバルマネーを呼び込むことなどを目指している。プライムは海外投資家などの投資対象となる大企業向けで、スタンダードは中堅企業向け、グロースは新興企業向けと想定されている。新市場の選択申請は9月から12月の間に行われ、東証は来年1月11日に各市場の上場企業の一覧を公表する予定だ。

 世界の投資家を意識して実施される東証再編だが、なかでも関心が高いのがプライム市場の構成銘柄がどうなるかだ。同市場に上場するには、流通株式ベースの時価総額が100億円以上、流通株式比率35%以上などの条件をクリアすることが求められる。現在東証1部には約2200社が上場しているが、基準日の6月末時点でこのうち3割近い600社強がプライム上場の基準を下回ったと伝えられている。

 ただ、これら基準未達銘柄も達成に向けた「計画書」を提出するなどの条件付きで、当面の間はプライム市場に残留できる。このため、現在の東証1部企業の多くはプライム市場に上場することが見込まれている。この経過措置に関しては「プライムが東証を代表する市場となるためには、もっと上場企業を厳選する必要があるだろう」(ファンドマネジャー)と指摘する声も少なくない。

●日本オラクル、アコム、神東塗などはスタンダード選択

 とはいえ、東証1部のなかには既にスタンダード市場を選択する企業が出ている。29日には、神東塗料 <4615> は流通株式時価総額が基準に達していないことを理由にスタンダード市場に上場することを表明した。また、日本オラクル <4716> も9月にスタンダード市場での上場を表明している。実質的な親会社である米オラクルの株式保有比率が高く流通株式比率を満たせなかったともみられている。アコム <8572>住友精密工業 <6355>油研工業 <6393> などもスタンダード市場を選択している。

 一方、29日に橋本総業ホールディングス <7570> は上場維持基準を満たしていないが計画書を提出しプライム市場を選択することを表明するなど、経過措置を活用しプライム上場を表明する企業は少なくない。また、明和産業 <8103> のように6月末時点で流通株式時価総額がプライム市場の基準に達していなかったが、8月末に大幅な増配を発表したことで株価が急伸し、足もとで基準を満たしたような例もある。今後も同様に、プライム市場残留や上場を目指し増配や自社株買いで株価を上げたり、あるいは売り出しなどで流通株式比率を引き上げたりするなどの動きは活発化が予想される。

●TOPIXのウエイト見直しで銘柄ふるい落とし実施も

 更に、来年4月の新市場開設後は「TOPIX改革」などを通じて上場企業の選別が図られる見通しだ。具体的には、東証再編後のTOPIXは主にプライム市場の上場銘柄で構成され、既存の構成銘柄は継続採用されるが、流通株式時価総額100億円未満の銘柄は段階的にウエイトを低減され、基準に未達のままなら最終的にTOPIXから除外される。当面は、経過措置でプライム市場への上場は可能だが、TOPIXのウエイト見直しなどで実質的な銘柄のふるい落としが図られる見通しだ。

●メルカリやフェローテク、フリーなどのプライム上場に期待も

 東証再編で東証1部上場企業の選別が進む見通しだが、その一方で現在の東証2部やジャスダック、マザーズの有力企業にはプライム市場への上場に向けた期待が膨らんでいる。アナリストなどからは、中堅・新興企業のプライム上場候補銘柄としてメルカリ <4385> [東証M]や日本マクドナルドホールディングス <2702> [JQ]、フリー <4478> [東証M]、フェローテックホールディングス <6890> [JQ]、ウエストホールディングス <1407> [JQ]、フルヤ金属 <7826> [JQ]、アルファポリス <9467> [東証M]、ブシロード <7803> [東証M]などを挙げる見方が出ている。

 ただ、メルカリはプライム市場移行への準備を進めるが、来年4月時点ではグロース市場に移行する見込みだ。同じくプライム上場の候補銘柄に挙げられながら、スタンダード市場などへ移行する予定を表明した企業には東洋合成工業 <4970> [JQ]やセリア <2782> [JQ]、ナカニシ <7716> [JQ]、ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]、NITTOKU <6145> [JQ]、ヨネックス <7906> [東証2]、ワークマン <7564> [JQ]などがある。これら中堅・新興企業には長い目でのプライム上場への期待がくすぶりそうだ。

株探ニュース
配信元: 株探

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