日経平均株価
始値 29838.01
高値 29916.56(12:36)
安値 29779.07(11:13)
大引け 29842.99(前日比 +216.65 、 +0.73% )
売買高 16億0419万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆5529億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、3万円大台が目前に迫る
2.米株市場ではNY ダウ下げ止まりセンチメント改善
3.SOX指数反発受け、東京市場でも半導体関連が高い
4.電力株なども買われる、値上がり数は5割強どまり
5.TOPIXは33年ぶり高値圏に浮上、売買代金も高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比47ドル高と6日ぶりに反発した。米債務上限問題を巡る過度な警戒が和らぎ買いが優勢となった。
東京市場では、主力株を中心にリスクを取る動きが継続し、日経平均株価は年初来高値を連日更新、3万円台まであと一歩に迫る水準まで上昇した。
16日の東京市場は終始買い優勢の展開となり、日経平均は2万9900円台まで上昇し、フシ目の3万円大台まであと100円弱に迫る場面があった。前日の米国株市場でNYダウが6日ぶりに下げ止まったことでセンチメントが改善している。米株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が急反発したのを引き継ぐ形で、半導体関連株が強い動きを示し全体相場を牽引した。業種別では電力株や医薬品株が買われたほか、食品株の一角なども値を上げ、全体指数の上昇に貢献した。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の54%にとどまったが、売買代金は3兆5000億円台と高水準に膨らんでいる。なお、TOPIXは日経平均に先立って1990年8月以来約33年ぶりの高値圏に浮上した。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手やルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体の主力株が買われているほか、キーエンス<6861>なども高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が商いを膨らませ強い動きとなった。リクルートホールディングス<6098>が高く、東京電力ホールディングス<9501>も堅調。芝浦機械<6104>、コプロ・ホールディングス<7059>などがストップ高に買われた。グリムス<3150>、マースグループホールディングス<6419>なども大幅高。
半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調、楽天グループ<4755>も売られた。トヨタ自動車<7203>、ソニーグループ<6758>が冴えず、日本郵船<9101>も売りに押された。オリンパス<7733>が値を下げ、コニカミノルタ<4902>の下落も目立った。河西工業<7256>が急落、Orchestra Holdings<6533>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>なども大幅安。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、リクルート <6098>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約171円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は電通グループ <4324>、テルモ <4543>、スズキ <7269>、オリンパス <7733>、日産化 <4021>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。
東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)医薬品、(3)電気機器、(4)小売業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)保険業、(3)ガラス土石製品、(4)輸送用機器、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△まんだらけ <2652> [東証S]
上期業績が計画・通期予想を大きく上回る。
△円谷フィHD <2767> [東証P]
ウルトラマン効果で今期最終益は連続最高益更新の見通し。
△cotta <3359> [東証G]
23年9月期業績及び配当予想を上方修正。
△フェイスNW <3489> [東証P]
今期は連続最高益計画・配当性向35%目標を材料視。
△Aバランス <3856> [東証S]
今6月期第3四半期営業利益が14倍化。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
1~3月期黒字転換し株式分割発表がサプライズ材料に。
△芝浦機 <6104> [東証P]
今期純利益16期ぶり最高益で増配も。
△マースGHD <6419> [東証P]
24年3月期は62%営業増益で15円増配を見込む。
△Aパーチェス <7115> [東証S]
第1四半期営業益の通期計画進捗率36%。
△アイスペース <9348> [東証G]
今期大幅増収・最終赤字縮小の見通しを材料視。
▼日本郵政 <6178> [東証P]
上限10%の自社株買い発表も大幅減益計画を嫌気。
▼河西工 <7256> [東証P]
4期連続最終赤字で「あらゆる資本政策の可能性検討」
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)PCデポ <7618>、(2)芝浦機 <6104>、(3)コプロHD <7059>、(4)円谷フィHD <2767>、(5)フェイスNW <3489>、(6)マースGHD <6419>、(7)グリムス <3150>、(8)野村マイクロ <6254>、(9)シンクロ <3963>、(10)ダイコク電 <6430>。
値下がり率上位10傑は(1)河西工 <7256>、(2)オーケストラ <6533>、(3)FFJ <7092>、(4)ティラド <7236>、(5)ネットプロ <7383>、(6)ウェルビー <6556>、(7)サイバーリン <3683>、(8)DIT <3916>、(9)リブセンス <6054>、(10)サニーサイド <2180>。
【大引け】
日経平均は前日比216.65円(0.73%)高の2万9842.99円。TOPIXは前日比12.33(0.58%)高の2127.18。出来高は概算で16億0419万株。東証プライムの値上がり銘柄数は995、値下がり銘柄数は767となった。東証マザーズ指数は746.46ポイント(3.04ポイント安)。
[2023年5月16日]
株探ニュース
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