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【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高を引き継ぎ2万1000円大台を回復 (6月10日)

配信元:株探
投稿:2019/06/10 16:17

日経平均株価
始値  21095.40
高値  21166.12(13:59)
安値  21077.95(10:15)
大引け 21134.42(前日比 +249.71 、 +1.20% )

売買高  11億6307万株 (東証1部概算)
売買代金  1兆9516億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、フシ目の2万1000円大台を終値で回復
 2.米国株市場ではNYダウなど主要指数の戻り足急で、これに追随
 3.米雇用統計が市場予測を大幅に下回り、高まる利下げ観測追い風
 4.メキシコへの追加関税も見送られ、目先懸念材料が後退し全面高
 5.市場参加者は限定的、先物主導の上げで売買代金は2兆円下回る

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは263ドル高と5日続伸した。5月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が予想を下回ったことを受け、市場には7月のFOMCでの利下げ期待が浮上し、買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では終始買い優勢、前週末の米株高を引き継ぎリスクオンとなり、日経平均株価はフシ目の2万1000円台を終値で回復した。

 10日の東京市場は、リスク選好の流れが強まった。前週末の米国株市場では、発表された5月の米雇用統計が市場コンセンサスを大幅に下回ったことを受け、FRBの利下げ観測を背景にNYダウやナスダック総合指数など主要指数が大幅続伸歩調となった。相対的に出遅れる日本株もこれに追随する動きとなっている。米国政府によるメキシコへの追加関税の見送りも自動車株をはじめ輸出株に有利に働いた。また、大型株だけではなく、内需の中小型材料株にも物色の矛先が向かい、値を飛ばす銘柄が相次いだ。業種別には33業種全面高、米長期金利の低下で銀行株の動きは鈍かったが、東証1部全体の83%の銘柄が上昇した。もっとも市場参加者は限られており、先物の影響も色濃い。売買代金は低調で2兆円に届かなかった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで高く、任天堂<7974>も上値指向に。トヨタ自動車<7203>が買われ、ソニー<6758>キーエンス<6861>なども上昇した。資生堂<4911>が高く、武田薬品工業<4502>も堅調。低位株では日本通信<9424>が大商いで値を飛ばし、曙ブレーキ工業<7238>も物色人気化した。日本ビューホテル<6097>電気興業<6706>、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>なども大幅高となった。
 半面、KDDI<9433>NTTドコモ<9437>などが冴えず、エイチ・アイ・エス<9603>は急落した。スペースバリューホールディングス<1448>シュッピン<3179>なども大きく値を下げた。CARTA HOLDINGS<3688>グレイステクノロジー<6541>が安く、スルガ銀行<8358>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>資生堂 <4911>ファナック <6954>リクルート <6098>ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約81円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、電通 <4324>三越伊勢丹 <3099>クレセゾン <8253> 。押し下げ効果は約14円。うち10円はKDDI1銘柄によるもの。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)繊維製品、(2)石油石炭製品、(3)電気機器、(4)精密機器、(5)化学。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)銀行業、(2)小売業、(3)空運業、(4)証券商品先物、(5)情報・通信業。

■個別材料株

INEST <3390> [JQ]
 子会社EPARKマネーライフの全株式を譲渡。
ポールHD <3657>
 2-4月期(1Q)経常は34%増益で着地。
ソフトMAX <3671> [東証M]
 1→3の株式分割を実施。
システムディ <3804> [JQ]
 上期経常を一転20%増益・最高益に上方修正。
アイル <3854> [東証2]
 今期経常最高益予想を32%上乗せ。
窪田製薬HD <4596> [東証M]
 スターガルト病候補薬が欧州で稀少疾病用医薬品に指定。
日本ビューホ <6097>
 ヒューリック <3003> が株式交換で完全子会社化。
電気興 <6706>
 19年3月期営業77%増益で自社株買いも発表。
セキド <9878> [東証2]
 中国の大学・北方黄金珠宝学院と提携。
理研グリン <9992> [JQ]
 クミアイ化 <4996> が株式交換で完全子会社化。

イトクロ <6049> [東証M]
 今期経常を一転30%減益に下方修正。
HIS <9603>
 2-4月期(2Q)経常は6%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本ビューホ <6097> 、(2)電気興 <6706> 、(3)ポールHD <3657> 、(4)ブレーキ <7238> 、(5)ミライアル <4238> 、(6)日本通信 <9424> 、(7)カナモト <9678> 、(8)アバント <3836> 、(9)日電波 <6779> 、(10)ソルクシーズ <4284>
 値下がり率上位10傑は(1)HIS <9603> 、(2)エイトレッド <3969> 、(3)アルトナー <2163> 、(4)日本管理C <3276> 、(5)スペースVH <1448> 、(6)シュッピン <3179> 、(7)富士興 <5009> 、(8)Rフィールド <2910> 、(9)アインHD <9627> 、(10)カルタHD <3688>

【大引け】

 日経平均は前日比249.71円(1.20%)高の2万1134.42円。TOPIXは前日比20.55(1.34%)高の1552.94。出来高は概算で11億6307万株。東証1部の値上がり銘柄数は1783、値下がり銘柄数は294となった。日経ジャスダック平均は3362.68円(18.03円高)。

[2019年6月10日]

株探ニュース
配信元: 株探

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