日経平均株価
始値 27295.63
高値 27482.31(11:28)
安値 27295.42(09:00)
大引け 27457.89(前日比 +178.09 、 +0.65% )
売買高 12億2885万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆8971億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、欧米株安も円安を好感し売り物こなす
2.EUがロシア産原油の禁輸で合意、インフレ警戒感再燃
3.米長期金利の上昇がドル高・円安を誘発、追い風材料に
4.半導体関連など売られる一方、自動車や海運が買われる
5.84%の銘柄が上昇、売買代金は再び3兆円を割り込む
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比222ドル安と7日ぶりに反落した。原油価格の上昇から高インフレをめぐる懸念が再燃し幅広い銘柄が売られた。
東京市場では、前日の欧米株安も影響は限定的でリスクを取る動きが優勢だった。寄り後も売り物をこなし、日経平均株価は下値を切り上げる動きをみせた。
1日の東京市場は、前日の欧米株市場がインフレ懸念を背景に売り優勢の地合いであったことを受け、下値模索の動きも予想されるところだったが、実際は終始買いが優勢だった。半導体関連などが売られた一方、自動車や海運株が買われ、全体相場を支えた。ECがロシア産原油の禁輸で合意したことを受け原油価格が高騰、インフレ警戒感が高まった。しかし、米長期金利上昇を背景に外国為替市場でドル買いの動きが顕著となり、急速にドル高・円安に振れたことが輸出セクターにプラス材料となった。ただ、後場は日本時間今晩に予定される5月の米ISM製造業景況指数の結果を見たいとの思惑から上値が重かった。個別ではプライム市場全体の84%の銘柄が上昇。ここMSCIの指数イベント絡みで急増していた売買代金は減少し、再び3兆円を下回った。
個別では、川崎汽船<9107>が大幅高に買われたほか、日本郵船<9101>も堅調。トヨタ自動車<7203>も上値を追った。ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>が上昇し、三菱重工業<7011>も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を上げた。日水製薬<4550>がストップ高を演じ、ACCESS<4813>も急騰、ツカダ・グローバルホールディング<2418>、菱洋エレクトロ<8068>、北の達人コーポレーション<2930>なども値を飛ばした。
半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が売られ、イビデン<4062>は大幅安。INPEX<1605>も大きく値を下げた。リクルートホールディングス<6098>が下落、ベイカレント・コンサルティング<6532>が値下がり率トップに売られ、第一三共<4568>の下げも目立った。イーレックス<9517>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、トヨタ <7203>、KDDI <9433>、ホンダ <7267>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約55円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、第一三共 <4568>、SBG <9984>、テルモ <4543>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約82円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)水産・農林業、(3)海運業、(4)繊維製品、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)医薬品、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△トリケミカル <4369> [東証P]
2~4月期純利益37%増。
△メルカリ <4385> [東証G]
6月7日付でプライムに市場変更へ。
△日水薬 <4550> [東証P]
島津 <7701> [東証P]によるTOB価格1714円にサヤ寄せ。
△ガーラ <4777> [東証S]
東南アジア向け「フリフユニバース」売上高が1億円を突破。
△ACCESS <4813> [東証P]
第1四半期の営業赤字縮小と自社株買いを好感。
△ライオン <4912> [東証P]
バングラデシュで日用品販売の合弁会社を設立。
△OATアグリ <4979> [東証P]
JA全農が6~10月の肥料価格引き上げで思惑。
△タカトリ <6338> [東証S]
約80億円の大口受注獲得。
△アンリツ <6754> [東証P]
500万株を上限とする自社株買い実施へ。
△松屋R&D <7317> [東証G]
オムロンヘルスケアと資本・業務提携を強化。
▼INPEX <1605> [東証P]、石油資源 <1662> [東証P]
OPECは生産協定からロシア除外を検討と伝わる。
▼イビデン <4062> [東証P]
モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を2段階格下げ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日水薬 <4550>、(2)ACCESS <4813>、(3)ツカダGHD <2418>、(4)北の達人 <2930>、(5)菱洋エレク <8068>、(6)デサント <8114>、(7)旭有機材 <4216>、(8)TSIHD <3608>、(9)OATアグリ <4979>、(10)飯野海 <9119>。
値下がり率上位10傑は(1)ベイカレント <6532>、(2)イビデン <4062>、(3)マネフォ <3994>、(4)TREHD <9247>、(5)エアトリ <6191>、(6)第一三共 <4568>、(7)MSOL <7033>、(8)イーレックス <9517>、(9)INPEX <1605>、(10)ユニプレス <5949>。
【大引け】
日経平均は前日比178.09円(0.65%)高の2万7457.89円。TOPIXは前日比25.97(1.36%)高の1938.64。出来高は概算で12億2885万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1546、値下がり銘柄数は258となった。東証マザーズ指数は675.33円(4.08円高)。
[2022年6月1日]
株探ニュース
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