日経平均株価
始値 21643.75
高値 21734.94(09:04)
安値 21506.45(10:58)
大引け 21678.68(前日比 +177.06 、 +0.82% )
売買高 13億7189万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5406億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり反発、米株の戻り足受けリスク選好ムードに傾く
2.米国株は、FRBの来年以降の利上げ様子見との見方が切り返しの足場に
3.先物を絡めた買い戻しが効き、日経平均は一時2万1700円台まで戻す
4.値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗も、日経平均は高値圏での着地に
5.ファーストリテが高い一方、武田薬品、東エレク、村田製などは冴えない
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは79ドル安と小幅続落した。ファーウェイの幹部逮捕による米中摩擦の激化懸念が浮上し一時785ドル安まで下落したが、引けにかけ利上げ休止観測の報道が伝わり下げ幅を縮小した。
東京市場では、前日の米国株市場でNYダウやナスダック指数が朝方大きく下値を探った後急速な戻りに転じたことを受け、日経平均株価はリスク選好ムードに傾いた。
7日の東京市場は、前日まで日経平均が3日続落していたこともあり押し目買いが優勢となった。前日の米国株市場ではファーウェイのCFO逮捕が米中貿易摩擦の再燃を想起させ、朝方は主要指数が急落したものの、その後は急速に下げ幅を縮小し、ナスダック指数はプラス圏で引けた。FRBが12月の利上げ後に(利上げを)一時休止して様子を見るとの報道が、全体相場切り返しの足場となったが、この流れをそのまま東京市場は引き継いだ。先物を絡めた買い戻しが効いて日経平均は一時200円を超える上昇で2万1700円台まで上値を伸ばし、大引けは若干伸び悩んだもののほぼ高値圏で着地している。やや日経平均偏重型の戻りで、東証1部の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗しているが、時価総額上位の主力株には強いものが目立った。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が高く、任天堂<7974>も買いを集めた。ソニー<6758>、キーエンス<6861>も堅調。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も上値追い、資生堂<4911>もしっかりだった。バリューコマース<2491>が急伸、アルヒ<7198>、MonotaRO<3064>、クラボウ<3106>なども大幅高。朝日インテック<7747>、LINE<3938>、ラウンドワン<4680>、ドンキホーテホールディングス<7532>なども買われた。
半面、武田薬品工業<4502>が軟調、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>も冴えない。ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。トリケミカル研究所<4369>が大幅安、ネオス<3627>、ディー・エル・イー<3686>も値を下げた。大日本住友製薬<4506>、オプトラン<6235>が下落、古河電気工業<5801>、シャープ<6753>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、リクルート <6098> 、セコム <9735> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約107円。うち63円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、大日本住友 <4506> 、武田 <4502> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約45円。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)小売業、(2)陸運業、(3)サービス業、(4)その他製品、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)繊維製品、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△クラボウ <3106>
「特殊糸を『ゾゾヒート』が採用」との報道。
△マーケットE <3135> [東証M]
「au HOME」に高く売れるドットコムの買取機能が追加。
△すかいらーく <3197>
11月既存店売上高は4ヵ月連続で前年実績を上回る。
△LINE <3938>
新サービス「SHOPPING GO」の提供開始。
△オロ <3983>
アセットマネジメントOneなどの保有株比率が10.61%に。
△エコモット <3987> [東証M]
LPWA観光振興・災害支援サービスを展開へ。
△高田機 <5923>
株主優待制度を新設。
△HyAS&C <6192> [東証M]
上期経常を91%上方修正。
△ヤマトHD <9064>
11月小口貨物取扱実績3.6%増で2ヵ月連続プラス。
△セコム <9735>
国内初の家庭用AEDオンラインパッケージサービスを開始へ。
▼大成建 <1801>
大和証券が目標株価を6000円に引き下げ。
▼古河電工<5801>
ファーウェイ向け販売への影響懸念波及。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アルヒ <7198> 、(2)Vコマース <2491> 、(3)マイネット <3928> 、(4)モノタロウ <3064> 、(5)クラボウ <3106> 、(6)ネクソン <3659> 、(7)日本アクア <1429> 、(8)PRTIME <3922> 、(9)朝日インテク <7747> 、(10)PCA <9629> 。
値下がり率上位10傑は(1)RSテクノ <3445> 、(2)トリケミカル <4369> 、(3)山一電機 <6941> 、(4)ネオス <3627> 、(5)DLE <3686> 、(6)ベステラ <1433> 、(7)大日本住友 <4506> 、(8)正興電 <6653> 、(9)オプトラン <6235> 、(10)ジャムコ <7408> 。
【大引け】
日経平均は前日比177.06円(0.82%)高の2万1678.68円。TOPIXは前日比9.85(0.61%)高の1620.45。出来高は概算で13億7189万株。東証1部の値上がり銘柄数は1016、値下がり銘柄数は1028となった。日経ジャスダック平均は3552.17円(3.01円安)。
[2018年12月7日]
株探ニュース
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