日経平均は5日ぶりに反落、過熱感などが意識されてTOPIXも14日ぶりに反落
ハイテク株の上昇を受けて、東京市場は買い先行で取引を開始。日経平均は前日終値水準を上回ってスタートしたが、買い一巡後は、為替が1ドル147円台前半と前日比で円高推移となったことなどから上げ幅を縮小し、38000円水準でのもみ合いとなった。短期的な過熱感や38000円台回復による達成感などが意識されたもよう。2009年以来のTOPIX連騰記録は13日連続で止まった。
大引けの日経平均は前日比55.13円安(-0.14%)の38128.13円となった。東証プライム市場の売買高は22億6098万株。売買代金は5兆4483億円。業種別では、輸送用機器、医薬品、精密機器、食料品、ゴム製品などが下落した一方、銀行、証券・商品先物、鉱業、非鉄金属、パルプ・紙などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は34.9%、対して値下がり銘柄は63.2%となっている。
日経平均採用銘柄では、今期純利益予想が17%増となったが市場予想を下回ったことからニトリHD<9843>が下落したほか、ホンダ<7267>も今期純利益予想が市場予想を下回ったことで売られた。このほか、決算がネガティブ視されて、カシオ<6952>、出光興産<5019>、ニチレイ<2871>も売られた。また、安川電機<6506>はMSCIから除外がネガティブ視されて大幅反落。日本製鋼所<5631>、三井化学<4183>、ヤマハ発動機<7272>、トヨタ自<7203>なども下落した。後場入り後は、決算がネガティブ視されていすゞ<7202>、SUBARU<7270>が一段安となった。
一方、決算発表と同時に大規模な自社株消却と自社株買いを発表した丸井G<8252>が大幅高となったほか、好決算が材料視されたネクソン<3659>が急騰し年初来高値を更新。また、フィラデルフィア半導体株指数の上昇を受けて、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、スクリーンHD<7735>、ディスコ<6146>、レーザーテック
<6920>など半導体株も総じて上昇。このほか、三井金属<5706>、ソフトバンクG<9984>などが上昇した。後場入り後は、決算や自社株買いなどが材料視されてSMC<6273>、ソニーグループ<6758>が買われた。 <FA>
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