日経平均株価
始値 21579.68
高値 21687.57(15:00)
安値 21571.67(09:00)
大引け 21687.57 前日比 -115.02 、-0.53% )
売買高 11億2275万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9674億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、米株安と円高嫌気しリスク回避ムードも後半下げ渋る
2.IMFの経済成長率見通し下方修正や米EU間の貿易摩擦への警戒感が重荷
3.今晩予定されるECB理事会後のドラギ総裁の会見を見極めたいとの思惑も
4.後場は下げ幅縮小、日銀のETF買いへの期待も底流にこの日の高値で着地
5.市場エネルギー不足が続き、全体売買代金はきょうで4日連続の2兆円割れ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは190ドル安と続落した。欧米貿易摩擦の激化が警戒されたことや、IMFの世界経済成長率の下方修正も嫌気され売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米株安や円高などを受け終始売り優勢の展開。世界景気減速に対する警戒感が再燃するなかリスク回避ムードが強まったが、後場は日経平均株価が下げ幅を縮小し、この日の高値で引けた。
10日の東京市場は、リスクを回避する売りに押される展開を余儀なくされた。米中貿易協議への不透明感がくすぶるなか、IMFが今年の世界経済成長率予測を下方修正したことなどで景気減速懸念が改めて意識された。また、トランプ米大統領が、航空機大手エアバスに支給する補助金を不当として110億ドル分のEU製品に関税を課す意向を表明したことで、米欧間の貿易摩擦が激化することへの警戒感も全体相場の重荷となった。日本時間今晩に予定されるECBドラギ総裁の会見を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせる要因となった。ただ、下値を売り込む動きも限定的で、後場は日銀のETF買いなどに対する期待も底流に、日経平均は下げ渋る動きをみせた。東証1部の売買代金は1兆9600億円台にとどまり、これで4日連続2兆円台割れとなっている。
個別では、前日に急騰したソニー<6758>が利食われ、キーエンス<6861>も売られた。任天堂<7974>も軟調。NTTドコモ<9437>、トヨタ自動車<7203>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も売りに押された。ジャパンディスプレイ<6740>が下値模索となったほか、マネックスグループ<8698>も安い。日本ライフライン<7575>も下落した。大和工業<5444>、アウトソーシング<2427>なども値を下げた。
半面、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が頑強な値動き、楽天<4755>も上値追い基調を継続。ファーストリテイリング<9983>がしっかり、ニトリホールディングス<9843>も買いが優勢だった。スルガ銀行<8358>が値上がり率トップに買われたほか、サノヤスホールディングス<7022>、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>も値を飛ばした。かんぽ生命保険<7181>が大幅高、日本金銭機械<6418>も上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、デンソー <6902> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は京セラ <6971> 、KDDI <9433> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約34円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)小売業、(2)海運業、(3)精密機器、(4)保険業、(5)情報・通信業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)建設業、(4)その他金融業、(5)電気機器。
■個別材料株
△パルHD <2726>
今期経常は15%増で5期ぶり最高益、前期配当を10円増額。
△ピックルス <2925>
今期経常は11%増で3期連続最高益更新へ。
△テックファム <3625> [JQG]
「19年6月期純利益は一転大幅増益見込み」と報道。
△リックソフト <4429> [東証M]
前期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△CANBAS <4575> [東証M]
CBP501の膵臓がん治療に期待。
△シンバイオ <4582> [JQG]
トレアキシン液剤の治験で最初の患者登録を完了。
△エスクロAJ <6093>
今期経常は49%増益、4.7%上限に自社株取得へ。
△ミクロン <6159> [JQ]
上期経常が2.8倍増益で着地。
△イズミ <8273>
今期経常は5%増益へ。
△スルガ銀 <8358>
「ノジマなど4陣営と支援交渉」と報道。
▼オンリー <3376>
今期経常を一転1%減益に下方修正、配当も6円減額。
▼日本郵政 <6178>
政府保有株追加売却による需給悪化を懸念。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スルガ銀 <8358> 、(2)サノヤスHD <7022> 、(3)カルタHD <3688> 、(4)エスクロAJ <6093> 、(5)幸楽苑HD <7554> 、(6)イズミ <8273> 、(7)かんぽ生命 <7181> 、(8)フィールズ <2767> 、(9)レック <7874> 、(10)タカキュー <8166> 。
値下がり率上位10傑は(1)オンリー <3376> 、(2)ランド <8918> 、(3)Jディスプレ <6740> 、(4)アゴーラHG <9704> 、(5)ITメディア <2148> 、(6)マネックスG <8698> 、(7)ブレーキ <7238> 、(8)イオンファン <4343> 、(9)星和電 <6748> 、(10)ザ・パック <3950> 。
【大引け】
日経平均は前日比115.02円(0.53%)安の2万1687.57円。TOPIXは前日比11.10(0.69%)安の1607.66。出来高は概算で11億2275万株。東証1部の値上がり銘柄数は485、値下がり銘柄数は1572となった。日経ジャスダック平均は3454.29円(0.17円高)。
[2019年4月10日]
株探ニュース
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