日経平均が大幅に下げていますね。先週末15日の米国市場がグッドフライデーの祝日で休場だったこと、欧州市場もイースターマンデーの祝日となることから、日本株も材料に乏しいといったところでしょうか。
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、4月18日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、『先週の展望では「日経平均2万7000円というところが居心地のいい水準か」と述べたが、先週の日経平均は後半3日陽線で2万7000円台を維持、25日線でちょうど止まっている』と振り返り、『今週から始まる決算発表を見極めるのに、いったんニュートラル・ポジションで待機しているかのように見える』と見解を述べています。
そして、『まさに今週の注目材料は21日の日本電産<6594>を皮切りにスタートする1-3月期の決算発表だ』として、『ディスコ<6146>、オービック<4684>、東京製鉄<5423>などの決算発表もある』と、さらに米国でも『IBM、J&J、ネットフリックス、テスラなど注目の決算発表がある』と伝えています。
ただし、『個別には動いても市場全体への波及効果は限定的だろう』と広木さんはみているようです。
『そう考える根拠は2つ』として、ひとつは『今期見通しが市場予想を大きく上回ったもののネガティブな市場反応となった安川電機<6506>の決算から分かるように、市場の期待を超えるハードルは高いということだ』としています。
『ハードルを越えた例はファーストリテイリング<9983>だ。だが、これはそもそもハードルが低かったという面がある。なので、ファーストリテイリングの株価は大幅高となったが市場全体に与えたインパクトは大きくなかった』と説明しています。
もうひとつの根拠としては、『米国でも金利上昇を織り込めていないので、個別決算で相場の方向が決まるような状況にない』とのことです。
その他の材料では、『18日に中国1-3月期国内総生産(GDP)、中国3月鉱工業生産、中国3月小売売上高などの重要指標発表集中日、19日に国際通貨基金(IMF)世界経済見通し発表、20日のベージュブックが注目される』と今週のスケジュールを伝えています。
また、『普段はそれほど注目されないが住宅着工件数や中古住宅販売もそろそろ重要性が増してくるだろう』と見解を述べています。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
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