東京株式(大引け)=63円高、押し目買いに反発もトランプ会見前で上値に重さ
大引けの日経平均株価は前日比63円23銭高の1万9364円67銭と4日ぶり反発。東証1部の売買高概算は19億4433万株、売買代金概算は2兆1801億6000万円。値上がり銘柄数は996、対して値下がり銘柄数は863、変わらずは145銘柄だった。
きょうの東京市場は買い優勢でスタートした後は狭いゾーンでのもみ合いとなった。前日の米国株市場では原油安を受けたエネルギー関連株の下げなどが足を引っ張り、NYダウが軟調だったが、ハイテク比率の高いナスダック指数が4日連続で史上最高値を更新するなど強調展開を続け、為替も1ドル=115円台後半を中心に円安含みで推移したことで投資家心理が改善した。現地時間11日にトランプ次期米大統領の記者会見を控え、この結果を見極めたいとの思惑もあり、上値を買う動きも限られた。日経平均は一時100円を超える上昇をみせたが、後場は一貫して上値の重い展開となった。売買代金は活況の目安とされる2兆円を上回ったが、今年に入ってからは最低水準だった。
個別では、任天堂<7974.T>が大幅高に買われ、ソフトバンクグループ<9984.T>も堅調。ソニー<6758.T>、トヨタ自動車<7203.T>など主力株の上昇が目立った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクもしっかり。個別材料株では、低位の日本カーボン<5302.T>が一時ストップ高まで買われる人気となったほか、アーク<7873.T>も急動意。ジェイ エフ イー ホールディングス<5411.T>など鉄鋼株も高い。
半面、花王<4452.T>が冴えず、三井不動産<8801.T>、三菱地所<8802.T>など不動産株が軟調。ここ上昇していたサイバーコム<3852.T>やディー・エル・イー<3686.T>などが大きく利食われたほか、公募増資が嫌気されケンコーマヨネーズ<2915.T>が急落。エービーシー・マート<2670.T>、スタートトゥデイ<3092.T>などの下げも目立った。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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