東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えているが、値上がり数と拮抗している。セクターでは、水産農林、不動産、その他製品、サービス、小売がしっかり。半面、ゴム製品、海運、金属製品、医薬品、ガラス土石、機械、陸運が冴えなかった。指数インパクトの大きいところでは、ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、ファナック<6954>、第一三共<4568>が冴えない。一方で、ソフトバンクG<9984>、ファミリーマート<8028>、資生堂<4911>、セコム<9735>、エムスリー<2413>がしっかりだった。
日経平均は24000円を挟んでの狭いレンジ取引が続いていたが、昨年高値の抵抗として意識されている水準でもあり、一気に上値追いとなる流れにはなりづらいところ。しかし、先週末の大幅な上昇に対する利益確定の流れが優勢となりやすい中では、全体の底堅さが意識された格好であろう。
また、サンバイオ<4592>がストップ安比例配分だったが、同じマザーズ銘柄であるスマレジ<4431>が決算評価から15%近い上昇をみせており、サンバイオのネガティブショックの波及はみられておらず、個人のセンチメントは良好であることが窺える。ただし、ベース<4481>、JMDC<4483>、ランサーズ<4484>の3社が上場しており、いずれもコンセンサスを上回る初値を形成したが、いずれも急伸した後は資金の逃げ足も速く、初値価格を下回っている。特にベースは後場半ばから急速に値を下げる格好からストップ安を付けており、センチメントは良好ながらもIPOラッシュの中では資金の逃げ足の速さも注意する必要がありそうだ。
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