日経平均株価
始値 22002.47
高値 22051.65(11:17)
安値 21865.98(10:46)
大引け 21898.99(前日比 -344.67 、 -1.55% )
売買高 14億8991万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6280億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反落、前週末急騰の反動で売られ350円近い下げ
2.米政府高官らの発言で、米中貿易摩擦問題の解消に向けた期待が剥落
3.米雇用統計は賃金の伸び率加速で米長期金利の上昇を誘発する結果に
4.取引時間注は香港をはじめアジア株が軒並み安く、買い手控え感助長
5.値がさ株のファーストリテの急落が日経平均の下げを増幅する要因に
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは109ドル安と4日ぶりに反落した。米政府高官などからの米中貿易協議に対する慎重な発言を受けて売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、米株安の流れを引き継ぎ、前週末の地合いとは打って変わって日経平均株価は大きく下値を探る展開を余儀なくされた。
5日の東京市場は、リスク回避の売り圧力が強まった。米中貿易摩擦問題を巡る米政府高官らの発言を嫌気して前週末の米株市場は一時300ドル以上下落する場面があり、それに先立って貿易摩擦解消への期待で上がった日経平均も反動安に見舞われた。10月の米雇用統計は予想を上回る好調。ただ、賃金伸び率が顕著だったことから金利上昇圧力が高まりマイナスに作用している。為替は円安方向に振れており、これは好材料として意識されたが、主力株の下値を支える形とはならなかった。取引時間中は香港の下げがきつく、他のアジア株市場も総じて軟調だったことも買い手控え感を助長した。ファーストリテの下げが日経平均を押し下げたとはいえ、値下がり銘柄数は後半に増加して1370あまりに及んでおり、TOPIXベースでも1%以上の下落となった。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が急落、任天堂<7974>も安い。ソニー<6758>、村田製作所<6981>も軟調。SUBARU<7270>も売られた。NTTデータ<9613>、日立化成<4217>などの下げも目立つ。アシックス<7936>が大幅安となったほか、ホシデン<6804>も急落した。ネオス<3627>、ケーヒン<7251>、昭和電線ホールディングス<5805>なども大きく値を下げた。
半面、楽天<4755>が大きく買い優勢となり、ソフトバンクグループ<9984>も売り買い交錯のなかで頑強な値動きをみせた。三菱重工業<7011>も上昇した。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が物色人気となったほか、アカツキ<3932>が一時ストップ高に買われた。ユーシン精機<6482>、アイ・エス・ビー<9702>も値を飛ばした。ピーエス三菱<1871>、アウトソーシング<2427>なども上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日東電 <6988> 、ソフトバンク <9984> 、大日本住友 <4506> 、KDDI <9433> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、NTTデータ <9613> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約171円。うち107円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は空運業、建設業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)証券商品先物、(3)海運業、(4)銀行業、(5)不動産業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)その他製品、(3)卸売業、(4)化学、(5)その他金融業。
■個別材料株
△PS三菱 <1871>
上期経常を2.9倍上方修正。
△エヌアイデイ <2349> [JQ]
1→3の株式分割を実施。
△ヒューマン <2415> [JQ]
上期経常を81%上方修正。
△YKT <2693> [JQ]
今期経常を23%上方修正。
△NDソフト <3794> [東証2]
上期経常を一転19%増益に上方修正。
△アカツキ <3932>
第1四半期大幅減益から一転して上半期は営業増益に。
△エノモト <6928> [東証2]
東証1部に指定。
△名村造 <7014>
今期最終を赤字縮小に上方修正。
△日本ライフL <7575>
ボストン・サイエンティフィックとCRM製品の国内独占販売契約を締結。
△クレオス <8101>
上期経常が32%増益で着地。
▼理想科学 <6413>
7-9月期(2Q)経常は52%減益。
▼アシックス <7936>
今期経常を49%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アカツキ <3932> 、(2)ユーシン精機 <6482> 、(3)アイエスビー <9702> 、(4)ガンホー <3765> 、(5)アイロムG <2372> 、(6)CTS <4345> 、(7)PS三菱 <1871> 、(8)ワタベ <4696> 、(9)新興プラン <6379> 、(10)アウトソシン <2427> 。
値下がり率上位10傑は(1)あらた <2733> 、(2)アシックス <7936> 、(3)JCU <4975> 、(4)ホシデン <6804> 、(5)ジャムコ <7408> 、(6)ネオス <3627> 、(7)理想科学 <6413> 、(8)ケーヒン <7251> 、(9)トランスコス <9715> 、(10)オイレス <6282> 。
【大引け】
日経平均は前日比344.67円(1.55%)安の2万1898.99円。TOPIXは前日比18.37(1.11%)安の1640.39。出来高は概算で14億8991万株。東証1部の値上がり銘柄数は656、値下がり銘柄数は1372となった。日経ジャスダック平均は3596.82円(2.92円高)。
[2018年11月5日]
株探ニュース
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