大引けの日経平均は前日比140.82円安の31626.00円となった。東証プライム市場の売買高は13億7326万株、売買代金は3兆2977億円だった。セクターでは精密機器、卸売、鉄鋼が下落率上位に並んだ一方、銀行、保険、ゴム製品などが上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の66%、対して値上がり銘柄は31%だった。
個別では、米長期金利の上昇を背景にAppier<4180>やメドピア<6095>、メドレー<
4480>、チェンジHD<3962>など、好決算が確認されたばかりの銘柄も含めて中小型のグロース(成長)株が厳しく売られた。前日に発表された訪日外客数は良好な結果だったが、目先の出尽くし感や中国リスクも意識され、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>、共立メンテ<9616>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連の主力株が下落。関西ペイント<4613>は国内証券のレーティング格下げが嫌気された。ほか、日本製鉄<5401>、INPEX<1605>、三井物産<8031>、DOWA<5714>などの景気敏感株を中心に下落が目立った。
一方、東エレク<8035>、スクリン<7735>、SUMCO<3436>などが上昇し、その他の半導体関連も概ね底堅く推移。また、信越化学<4063>、ソニーG<6758>、ファナック<
6954>といった主力株で堅調なものも見られた。為替の円安を追い風にSUBARU<7270>、スズキ<7269>の自動車の一角は上昇。日米の長期金利の上昇を背景に三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>など銀行・保険が堅調。ほか、決算が良好だったパンパシHD<7532>がしっかり、業績・配当予想を上方修正したアイコム<6820>、既存店売上高動向が好感されたイオンファンタジー<4343>、国内中堅証券がフェアバリューを引き上げたアニコムHD<8715>、ヨシックス<3221>などは大幅に上昇した。オープンハウス<3288>による株式公開買い付け(TOB)を材料に三栄建築<3228>は急伸。
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