後場は売り一巡感で下げ幅を縮小する動きが続いたが、今晩の米エヌビディアなど半導体関連株の決算を見極めたいとの思惑も働くなか、戻りは鈍く、下げ幅は3桁に及んだ。
大引けの日経平均は前日比119.79円安の29688.33円となった。東証1部の売買高は11億7339万株、売買代金は2兆7424億円だった。セクターでは空運業、サービス業、水産・農林業などが下落率上位となった一方、鉱業、精密機器、海運業などが上昇率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の18%、対して値下がり銘柄は78%となった。
個別では、SOX指数高を背景にレーザーテック<6920>が大幅高となり、東エレク<8035>とともに連日で上場来高値を更新。スクリン<7735>やアドバンテスト<6857>などの他の半導体製造装置銘柄に加え、HOYA<7741>、SUMCO<3436>など半導体材料銘柄も大きく上昇した。傘下の投資ファンドが国内ゴルフ場最大手のアコーディア・ゴルフ・グループを買収すると伝わったソフトバンクG<9984>は米ハイテク株高も支援し小幅高。
対ドルでの円安進行を追い風にSUBARU<7270>などの輸送用機器も買われた。前場買われ、揃って上場来高値を一時更新したトヨタ自<7203>とデンソー<6902>は、後場は売りに押され結局小反落。そのほか、INPEX<1605>、SMC<6273>、太陽誘電<6976>が大幅に上昇。東証1部上昇率上位にはクロスキャット<2307>、芝浦機械<6104>、トレックスセミ<6616>、チェンジ<3962>、メック<4971>などが並んだ。
一方、リクルートHD<6098>が短期的な出尽くし感から本日も大幅に下落。連騰劇を繰り広げていたスノーピーク<7816>も騰勢一服で売り優勢。ソニーG<6758>、任天堂<7974>、武田薬<4502>なども軟調で、三菱UFJ<8306>、日立製<6501>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>などは大幅に下落。JAL<9201>、JR東日本<9020>、オープンドア<3926>、エアトリ<6191>などのアフターコロナ関連株も大きく売られた。1部下落率上位ではテモナ<3985>、シンプレクスHD<4373>、システムソフト<7527>、オープンドア、ネットマーケティング<6175>、大平洋金属<5541>、東邦チタニウム<5727>などが並んだ。
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