大引けの日経平均は前日比467.70円安の28283.92円となった。東証1部の売買高は15億3062万株、売買代金は3兆3942億円だった。セクターでは空運業、陸運業、繊維製品などが下落率上位となった一方、海運業、その他製品の2業種のみが上昇となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は7%となった。
個別では、米長期金利の低下や円高・ドル安の進展を嫌気して三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>の金融株のほか、トヨタ自<7203>や日産自<7201>、ホンダ<7267>などの輸送用機器が大きく下げた。岸田政権の外国人入国禁止を受け、JAL<9201>、JR東日本<9020>、OLC<4661>、エアトリ<6191>などのアフターコロナ関連株は下げ渋っていた前場から一変して急落。そのほか、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、日立製<6501>、村田製<6981>なども軟調。
東証1部の下落率上位には、配当権利落ちで処分売りが膨らんだジャステック<9717>、立会外分売実施による目先の需給悪化懸念で売られた中越パルプ<3877>などが並んだ。
一方、コロナ変異株「オミクロン型」の拡大を受けた利上げの思惑後退を背景にレーザーテック<6920>が急反発したほか、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などその他の半導体関連株の一部も買いが優勢だった。また、任天堂<7974>、エムスリー<
2413>などのウィズコロナ銘柄の一角が大きく買われたほか、先週末のバルチック海運指数の大幅高やコロナ変異株拡大が海運市況ひっ迫につながるとの思惑から、景気敏感株が総じて売り優勢のなか、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手海運株が逆行高。東証1部上昇率上位には国内証券による新規カバレッジが観測されたシンプレクスHD<4373>などが顔を出した。
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