■パイオラック <5988> 1,680円 (+300円、+21.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。パイオラックス <5988> [東証P]がストップ高。30日午後1時ごろ、中間・期末各25円の年50円としていた23年3月期の配当予想を中間60円・期末67円の年127円にすると発表しており、これが好感された。これまで安定配当の継続をベースとしていた配当政策を、弾力的な利益還元を行うように変更したことが要因。また、23年3月期から25年3月期までの3期間は、連結配当性向100%を目標に配当を実施するとしている。
■セルム <7367> 949円 (+150円、+18.8%) ストップ高
セルム <7367> [東証S]がストップ高。前週末27日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことを好感した買いが入った。上限を90万株(発行済み株数の13.4%)、または7億円としており、取得期間は5月30日から8月29日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実行するためとしている。
■メディカルN <3645> 491円 (+76円、+18.3%) ストップ高
メディカルネット <3645> [東証G]がストップ高。複数のメディアにおいて、政府が6月にも決定する「骨太の方針」で、国民全員が定期的に歯科健診を受ける「国民皆歯科健診」の導入が検討されていると報じられており、歯科分野の専門ポータルサイトを運営する同社に思惑的な買いが向かったようだ。「国民皆歯科健診」は、歯の健康を通じて他の病気の誘発も抑え、医療費全体を抑制するのが狙いという。同社のほか、歯科医院向け電子カルテ統合システムを開発する東和ハイシステム <4172> [東証S]が急反発。また、歯科医院や歯科技工所向け通信販売を行う歯愛メディカル <3540> [東証S]や歯科治療用ハンドピース大手のナカニシ <7716> [東証S]、歯科治療器具のマニー <7730> [東証P]なども買われた。
■メルカリ <4385> 2,092円 (+160円、+8.3%)
東証マザーズ指数が急反発に転じた。全体相場は主力大型株中心に買い戻しの動きが鮮明となっているが、中小型株への買いも足もとで目立っている。マザーズ指数は今月12日に620台で底入れを確認後も戻りの鈍い状況が続いていたが、きょうはリバウンドを鮮明としている。マザーズ指数への影響度の大きい時価総額上位銘柄ではメルカリ <4385> [東証G]が一時9%超の大幅高で2100円台まで上値を伸ばしており、同指数の上昇を後押ししている。このほか、ビジョナル <4194> [東証G]、フリー <4478> [東証G]、JTOWER <4485> [東証G]など旧マザーズ銘柄の主力株が軒並み高い。
■フライト <3753> 498円 (+38円、+8.3%)
フライトホールディングス <3753> [東証S]が急反発。30日正午ごろ、子会社フライトシステムコンサルティングの決済端末「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)2」とiPadを活用したマイナンバーカード読み取りによる公的個人認証サービス「myVerifist(マイ・ベリフィスト)」を開発し、サービスを開始したと発表しており、これが好感された。「myVerifist」は、マイナンバーカードに格納された電子証明書を用いることで、なりすましやデータの改ざんを防止し、契約書の電子署名と署名検証、並びに本人確認が可能になるサービス。導入企業は、既に使用中のiPadの業務系アプリケーションに「myVerifist」のライブラリを組み込むことで、シンクライアントサービスへの接続が可能となり、現在のiPadによる業務オペレーションを大きく変更することなく、事務負荷の軽減や書類管理リスク低減を実現できるとしている。
■シンワワイズ <2437> 667円 (+49円、+7.9%)
Shinwa Wise Holdings <2437> [東証S]が急反発。30日は9%を超える上昇で675円まで駆け上がり、年初来高値を大幅に更新した。昨年3月にも急速人気化し735円の高値に買われたが、足もとはまだその株価水準には達していないものの、当時よりも売買高が高水準で需給相場の色が一段と強い。市場では「直近、貸株調達による外資系証券経由の売りが急増しており、その買い戻しが上昇加速の背景にあるとみられる」(中堅証券マーケットアナリスト)という声が聞かれる。ここ国内でも高級時計や美術品などの売り上げが伸び、百貨店などの業績回復に反映されている。今後は外国人観光客の入国規制緩和で高額商品の需要増加も予想され、美術品公開オークションの企画・運営で業界首位の同社株の活躍余地も広がりそうだ。また、同社は子会社を通じて仮想空間における江戸の町「江戸バース」の展開に傾注しており、今後の展開が注目されている。
■システムソフ <7527> 111円 (+8円、+7.8%)
システムソフト <7527> [東証P]が急反発。前週末27日の取引終了後、子会社SS Technologiesが「アプリ作成クラウド」の提供を開始すると発表しており、これが好感された。「アプリ作成クラウド」はプログラミング不要でモバイルアプリの開発ができるサービス。スピード導入や自社の業務内容にあわせた仕様に開発・更新が可能などの簡単運用が特徴としている。
■フリージア <6343> 125円 (+9円、+7.8%)
フリージア・マクロス <6343> [東証S]が急反発。低位株物色の波に乗る形で目先投資マネーの流入が活発化し、寄り付きカイ気配スタートとなるなど上値追い態勢を明示した。現在、同社の主力部門となっている住宅工事が収益に貢献し、業績は回復色を強めている。同社が前週末27日取引終了後に発表した22年3月期決算は、営業利益が前の期比38%増の11億200万円と大幅な伸びを示した。これを手掛かり材料に買いを呼び込んだ。株式需給面でも昨年夏場に急増した信用買い残の整理が進捗しており、直近データでは70万株台まで減少していることで上値が軽くなっている。
■ライトアップ <6580> 1,964円 (+132円、+7.2%)
ライトアップ <6580> [東証G]が急反発。30日の寄り前、東京都千代田区に補助金・助成金自動診断システム「Jシステム」をOEM提供し、5月にスタートしたと発表したことが好感された。同システムを活用することで、区内の事業者は自社の状況に適した公的支援制度をインターネットで容易に探すことができ、必要に応じて申請サポートを提供する環境が実現する。同社では今後、「Jシステム」を通じて区内企業の支援を共同で実施するという。
■sMedio <3913> 668円 (+43円、+6.9%) 一時ストップ高
sMedio <3913> [東証G]が3日続急伸。同社は30日、建設会社向けデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスとして展開している「切羽AI評価システムサービス」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。NETISとは、国交省が公共工事などでの新技術の活用促進のため、新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として整備したデータベースシステム。今回登録されたことで、「切羽AI評価システムサービス」は工事成績評定及び総合評価落札方式において加点評価の対象になる。
■キッズSHD <7084> 1,075円 (+64円、+6.3%)
Kids Smile Holdings <7084> [東証G]が続急伸。前週末27日の取引終了後、25年3月期に売上高130億~140億円(22年3月期106億5900万円)、営業利益4億~5億円(22年3月期2億1400万円の赤字)を目指す中期経営計画を発表したことが好感された。中期経営計画における3カ年で、認可保育所事業で4施設程度、民間教育サービス事業で8施設程度の開設を計画。認可保育所事業で安定的収益を生み出しつつ、民間教育関連サービスによる成長を軸とし、サービス提供ルートの拡大やさまざまな提携強化による成長を目指すとしている。
■ブロドリーフ <3673> 387円 (+22円、+6.0%)
ブロードリーフ <3673> [東証P]が急反発。光通信 <9435> [東証P]が27日の取引終了後、財務省に提出した大量保有報告書で、光通信のブロドリーフ株式の保有割合が5.08%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資という。なお、報告義務発生日は5月20日。
■ブロードE <4415> 980円 (+54円、+5.8%)
ブロードエンタープライズ <4415> [東証G]が急反発。この日の寄り前、空き家買い取り・賃貸管理サービスを提供する大阪エステート(大阪府岸和田市)と業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、ブロードエンタープライズのマンション向け高速インターネット「B-CUBIC」及びIoTインターホンシステム「BRO-LOCK」を、大阪エステートの不動産管理事業で管理する賃貸物件の所有者に紹介、導入提案を行うという。なお、同件に伴う業績への影響は軽微と見込む。
■アルファP <9467> 2,471円 (+131円、+5.6%)
アルファポリス <9467> [東証G]が急反発。30日、運営する小説・漫画の投稿サイト「アルファポリス」で、タテ漫画の投稿・閲覧サービスを開始したと発表しており、これが好材料視された。近年、スマートフォンに最適化された「タテ漫画」が、縦にスクロールをして読み進める利便性や画面サイズに適したコマ割り、紙媒体とは異なるダイナミックな表現などから人気を集めており、これに対応する。これにより、新たなスタイルの漫画作品の発掘に積極的に取り組むとともに、タテ漫画への需要を取り込み、サイト・アプリのユーザー数の更なる拡大を図るという。
■ソニーG <6758> 11,995円 (+570円、+5.0%)
ソニーグループ <6758> [東証P]が3日続急伸。5月26日から27日に開催した事業説明会で、イメージセンサーの生産能力アップなどを発表した。主力の長崎工場(長崎県諫早市)で、今年7月に拡張部分の稼働を開始するほか、更なる拡張に向けた工事を5月に着工しているという。また、同説明会では家庭用ゲーム機「プレイステーション5」(PS5)の増産なども発表しており、これらが好感された。
※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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