東京株式(大引け)=195円安、国内政局への不安感が売り誘う展開に
大引けの日経平均株価は前週末比195円61銭安の2万1480円90銭と続落。東証1部の売買高概算は12億663万株、売買代金概算は2兆1678億4000万円。値上がり銘柄数は311、対して値下がり銘柄数は1710、変わらずは50銘柄だった。
きょうの東京市場は、終始リスク回避の売りに押される展開を強いられた。前週末の米国株市場ではNYダウが続伸しナスダック指数も小幅ながら反発したが、反応は限定的。「森友学園」への国有地売却に絡む決裁文書の書き換え問題から安倍政権の支持率が急低下したことが、相場全般にネガティブに作用した。また、トランプ政権の保護主義政策に対する警戒感も根強く、外国為替市場で1ドル=105円台後半の推移と円高に振れたことも投資家心理を冷やした。今週予定されるFOMCでのパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑も見送りムードを助長、東証1部全体の8割を超える銘柄が値を下げ、売買代金も2兆1000億円台と低調だった。ただ、日経平均株価は一時300円を超える下げをみせたものの、個人投資家の押し目買いや日銀のETF買いが観測されるなか後半は下げ渋った。
個別では、任天堂<7974.T>が軟調、ソニー<6758.T>も売りに押された。安川電機<6506.T>、キーエンス<6861.T>も下落した。ヤクルト本社<2267.T>が安く、三菱商事<8058.T>も軟調。サイバーコム<3852.T>、エスケイジャパン<7608.T>などが急落、北沢産業<9930.T>も大きく利食われた。レーザーテック<6920.T>、アスクル<2678.T>なども値を下げた。
半面、ソフトバンクグループ<9984.T>、アステラス製薬<4503.T>が堅調、島精機製作所<6222.T>も買い優勢だった。アルテック<9972.T>が急伸、AGS<3648.T>も値を飛ばした。オハラ<5218.T>、バロックジャパンリミテッド<3548.T>などが物色人気となり、オプトホールディング<2389.T>、ペッパーフードサービス<3053.T>なども上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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