日経平均;29441.91;+263.11TOPIX;1971.78;+17.78
[寄り付き概況]
1日の日経平均は263.11円高の29441.91円と反発して取引を開始した。前日3月31日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は85.41ドル安の32981.55ドル、ナスダックは201.48ポイント高の13246.87で取引を終了した。バイデン大統領の発表を控え、大型インフラ計画が回復をさらに支援するとの期待に、寄り付き後、上昇。月末、四半期末で利益確定売りが目立ったほか、増税や債務拡大への懸念に上値が抑制され、引けにかけてダウは下落に転じた。ハイテクは売られ過ぎとの見方から買いが再燃。ナスダック総合指数は上昇した。
米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。米国市場でナスダック総合株価指数が大幅に上昇したことが好感され、また、昨日の日経平均が250円を超す下げとなったことから押し目待ちの買いも入りやすかった。一方、菅首相がコロナ対策の「まん延防止等重点措置」を大阪府に適用する方針を表明するなど、コロナ感染「第4波」による経済への悪影響が懸念され、株価の重しとなった。また、新年度入りで国内機関投資家による期初の益出し売りが警戒されたが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された日銀短観(3月調査)で、大企業製造業の業況判断DIはプラス5と前回12月調査のマイナス10から改善した。QUICKがまとめた民間予測の中央値はゼロだった。6月までの先行きはプラス4(今回差マイナス1)となった。
セクター別では、保険業、精密機器、海運業、その他製品、ゴム製品などが値上がり率上位、鉄鋼、空運業、その他金融業などが値下がりしている。東証1部の売買代金上位では、東エレク<8035>、任天堂<7974>、日立<6501>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ファナック<6954>、KDDI<9433>、サイバー<4751>、SUMCO<3436>、HOYA<7741>、ルネサス<6723>、レノバ<9519>などが上昇。他方、ソニー<6758>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>、三菱商事<8058>、デンソー<6902>、ニトリHD<9843>、日本製鉄<5401>などが下落している。
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