日経平均株価
始値 26430.28
高値 26876.95(15:00)
安値 26348.36(09:24)
大引け 26847.90(前日比 +461.27 、 +1.75% )
売買高 13億8363万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆4114億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、460円あまりの上昇でほぼ高値引け
2.朝方は売り買い交錯もその後買い優勢となり、後場は次第高に
3.日銀決定会合後の円安進行を好感、輸出株中心に上げ足強める
4.先物主導で日経平均は2万6800円台まで水準を切り上げる
5.値上がり銘柄数も後場に入り漸増、全体の8割強の銘柄が上昇
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比61ドル高と反発した。好決算を発表したマイクロソフト
東京市場では、これまでの下げの反動で大きく切り返しに転じた。後場に日経平均株価は上げ幅を拡大し、この日の高値圏で着地している。
28日の東京市場は、朝方は強弱観対立のなか売り買いを交錯させていたが、その後は次第に上値追い基調を強めた。前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちで取引終盤に値を消したことから、大型連休前の東京市場でも気迷いムードが漂っていた。しかし、好決算銘柄を中心に個別株物色意欲は旺盛だった。後場に入ると、日銀が金融政策決定会合で大規模金融緩和策の維持を決定し、これを受けて外国為替市場で円安が急速に進行、自動車株など輸出セクターの株価に追い風となり全体相場の押し上げ要因となった。また、先物主導で空売りの買い戻しが顕著となり、日経平均は次第高の様相で2万6800円台まで水準を切り上げた。プライム市場の値上がり銘柄数は前引け段階で約7割を占めていたが、後場に入って更に増加し、結局全体の82%の銘柄が上昇した。
個別では、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連が高く、キーエンス<6861>は大幅高に買われた。デンソー<6902>が物色人気を集め、ソニーグループ<6758>も上昇した。ルネサスエレクトロニクス<6723>が上値追い、第一三共<4568>も大きく水準を切り上げた。フューチャー<4722>がストップ高となったほか、フタバ産業<7241>も一時値幅制限いっぱいに買われ、日本瓦斯<8174>も大幅高。フジクラ<5803>も商いを伴い値を飛ばした。
半面、売買代金トップとなった日本郵船<9101>は後場安くなり、オリエンタルランド<4661>が10%を超える急落、任天堂<7974>も軟調だった。エムスリー<2413>が売りに押され、ファーストリテイリング<9983>も下落。ZOZO<3092>が急落し、ピー・シー・エー<9629>、サインポスト<3996>なども大幅安。野村総合研究所<4307>、イビデン<4062>の下げも目立ったほか、コニカミノルタ<4902>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、デンソー <6902>、東エレク <8035>、第一三共 <4568>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約121円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、エムスリー <2413>、日立建機 <6305>、任天堂 <7974>、コナミHD <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約52円。うち29円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は海運業、サービス業、その他製品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)鉱業、(3)輸送用機器、(4)ガラス土石製品、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)陸運業、(2)情報・通信業、(3)小売業、(4)空運業、(5)食料品。
■個別材料株
△Vコマース <2491> [東証P]
今12月期第1四半期営業3割増益を評価。
△クラボウ <3106> [東証P]
22年3月期業績は計画上振れ。
△ブロメディア <4347> [東証S]
今期経常は12%増益。
△サイバトラス <4498> [東証G]
今期も営業2ケタ増益見込み。
△フューチャー <4722> [東証P]
第1四半期営業益96%増で上半期計画進捗率67%。
△フジクラ <5803> [東証P]
22年3月期業績は計画上振れで着地。
△フタバ <7241> [東証P]
今3月期営業64%増益見通し。
△おきなわFG <7350> [東証P]
22年3月期業績は計画上振れ。
△北国FHD <7381> [東証P]
上限9%の自社株買いや株主還元方針を好感。
△日ガス <8174> [東証P]
今期増収増益と増配に加え自社株買いも。
▼イビデン <4062> [東証P]
23年5月期は営業減益見込む。
▼アジャイル <6573> [東証G]
有報提出できず監理銘柄に指定。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)フューチャー <4722>、(2)フタバ <7241>、(3)日ガス <8174>、(4)北国FHD <7381>、(5)太平洋工 <7250>、(6)フジクラ <5803>、(7)トヨタ紡織 <3116>、(8)東鉄工 <1835>、(9)大和工 <5444>、(10)神鋼商 <8075>。
値下がり率上位10傑は(1)ZOZO <3092>、(2)PCA <9629>、(3)OLC <4661>、(4)SBテク <4726>、(5)サインポスト <3996>、(6)野村総研 <4307>、(7)航空電子 <6807>、(8)ピアラ <7044>、(9)イビデン <4062>、(10)コニカミノル <4902>。
【大引け】
日経平均は前日比461.27円(1.75%)高の2万6847.90円。TOPIXは前日比38.86(2.09%)高の1899.62。出来高は概算で13億8363万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1503、値下がり銘柄数は295となった。東証マザーズ指数は694.41(6.04ポイント安)。
[2022年4月28日]
株探ニュース
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