東京株式(大引け)=116円高、習近平発言を足掛かりに朝安後切り返す
大引けの日経平均株価は前営業日比116円06銭高の2万1794円32銭と続伸。東証1部の売買高概算は14億6866万株、売買代金概算は2兆7034億7000万円。値上がり銘柄数は1129、対して値下がり銘柄数は873、変わらずは80銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は売りに押される展開で日経平均は安く始まったが、その後は上値指向を鮮明とした。前日の米国株は高かったものの終盤急速に伸び悩んだほか、きょう取引開始時に為替がドル安・円高に振れていたこともあってリスク回避の売りが先行した。しかし、下値では買い板が厚い。その後中国の習近平国家主席がきょうのアジアフォーラムの演説で輸入関税引き下げなどに言及したことが伝わると、輸出主力株をはじめ広範囲に買いの勢いが増す展開に。為替が取引時間中に円安方向に振れたこともあって、日経平均は一時250円以上高くなる場面もあった。前引け時点では大幅高で2万1900円台まで上値を伸ばしたが、後場は海外筋とみられる機関投資家の戻り売りを浴びて伸び悩んだ。なお、売買代金は3月28日以来の高水準に膨らんだ。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>が堅調、ソニー<6758.T>、ファナック<6954.T>も買われた。東京エレクトロン<8035.T>、キーエンス<6861.T>、安川電機<6506.T>も高い。トーセイ<8923.T>、ペッパーフードサービス<3053.T>が値を飛ばし、リソー教育<4714.T>も大幅高。JUKI<6440.T>も物色人気となった。三井金属<5706.T>、牧野フライス製作所<6135.T>、コジマ<7513.T>なども上昇した。
半面、売買代金断トツの任天堂<7974.T>は軟調、マネックスグループ<8698.T>も大きく利食われた。小野薬品工業<4528.T>が大幅安、資生堂<4911.T>、花王<4452.T>などの下げも目立つ。フリービット<3843.T>、4℃ホールディングス<8008.T>、高島屋<8233.T>も大きく値を下げた。オンワードホールディングス<8016.T>が下落、パーソルホールディングス<2181.T>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884.T>も安い。
出所:minkabuPRESS
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