東京株式(大引け)=445円安、先物主導の売り仕掛けで続急落
大引けの日経平均株価は前日比445円34銭安の2万2177円04銭と大幅安で3日続落。東証1部の売買高概算は17億9174万株、売買代金概算は3兆2089億円。値上がり銘柄数は319、対して値下がり銘柄数は1677、変わらずは45銘柄だった。
きょうの東京市場は、リスク回避の動きが強まった。前日の米国株市場では米税制改革の行方を見極めたいとの思惑から利食い急ぎの売りが出て、NYダウが100ドル超の下げをみせた。これを受け、東京市場でも主力株をはじめ幅広い銘柄に売りが出た。取引時間中に為替市場で1ドル=112円近辺まで円高が進行、これを横目に日経平均も下値を探る展開を強いられた。後場に入ると一段安、メジャーSQを今週金曜日に控え、先物主導で仕掛けが入り、日経平均は一時500円安となる場面もあった。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都として認定する方針を6日に表明すると伝わり、中東情勢悪化に対する懸念が売り材料に挙げられていた。日経平均は大引けで25日移動平均線を下回った。全体の8割強の銘柄が値を下げ、売買代金は3兆円を超えた。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが軟調、トヨタ自動車<7203.T>も安い。ファーストリテイリング<9983.T>が大きく下げたほか、ファナック<6954.T>も売られた。ジーンズメイト<7448.T>が急落、ピーシーデポコーポレーション<7618.T>、北の達人コーポレーション<2930.T>も大幅安。ヤマシンフィルタ<6240.T>、モリテック スチール<5986.T>も下落した。
半面、任天堂<7974.T>は売買代金断トツでプラス圏で着地した。SUMCO<3436.T>もしっかり。アイビーシー<3920.T>がストップ高に買われ、日特建設<1929.T>は商い急増のなか大幅高。ディー・エル・イー<3686.T>、メディカルシステムネットワーク<4350.T>、リョービ<5851.T>も物色人気に。森永製菓<2201.T>、ミクニ<7247.T>が上昇したほか、豊和工業<6203.T>も高い。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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