個別では、新型コロナウイルスワクチンを開発するアンジェス<4563>が引き続き物色の柱となり、週間で18.8%高。その他マザーズ時価総額上位もメルカリ<4385>が同9.9%高、フリー<4478>が同14.5%高と全般堅調だった。売買代金上位では、PCR試薬の保険適用を申請したプレシジョン・システム・サイエンス<7707>などが大幅高。また、学校向けにオンラインでネットリテラシー講演を提供開始するアディッシュ<7093>が週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、ラクス<3923>は同1.3%安となり、NexTone<7094>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力では日本マクドナルドHD<2702>が同3.1%高、ワークマン<7564>が同2.6%高。ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同6.5%高で、変わらずを挟みつつ9連騰した。売買代金上位では、メキシコで新型コロナ治療の臨床試験を行うテラ<2191>が引き続き人気。また、大日光・エンジニアリング<6635>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、東映アニメーション<4816>は同7.8%安となり、アエリア<3758>などが下落率上位に顔を出した。
今週の新興市場では、マザーズ指数の堅調推移が続き、1000pt台回復を試してきそうだ。マザーズ指数は3月安値527.30pt(取引時間中)から短期間で大きく上昇し、節目の1000ptを前に高値警戒感が出てきそうではある。一方、月足チャートで見ると長期調整トレンドの転換が鮮明で、反騰に弾みが付くとの期待も高まりやすい。前回の当欄で指摘した新興株の追い風(強い金融緩和環境、新型コロナによる社会変化など)も変わらない。
足元でクラウド会計ソフトのフリーやオンライン診療システムのメドレー<4480>が上場来高値を大きく更新してきている。株価にやや過熱感はあるが、「期待できる銘柄は積極的に上値を追う」というムードを映しているだろう。とはいえ、新型コロナの感染者数推移や株式相場全体の地合いを見らみつつ、バイオ・IT系とサービス系が日替わりで物色される展開となりそうだ。なお、今週は6月3日にウチダエスコ<4699>、5日にITbookHD<1447>、日本スキー場開発<6040>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、6月4日にロコガイド<4497>(6月24日上場、マザーズ)が仮条件を発表する予定となっている。IPO再開後最初の案件とあって、無事プライシング(価格決定)を通過できるか注視したい。なお、先週はコパ・コーポレーション<7689>(6月24日、マザーズ)、エブレン<6599>(6月29日、ジャスダック)、グッドパッチ<7351>(6月30日、マザーズ)と3社の新規上場が発表されている。
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