ナスダック上昇やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比1.78%上昇したことなどから、東京市場はハイテク株中心に買い優勢で取引を開始。日経平均は値がさ半導体株に引っ張られたほか、断続的な先物買いなどを材料に39788.63円台まで上げ幅を拡大する場面が見られた。取引時間中としては4月12日以来の39700円水準まで上昇し、上値抵抗水準と見られていた39200円を上放れる恰好となった。
大引けの日経平均は前日比493.92円高(+1.26%)の39667.07円となった。東証プライム市場の売買高は15億7703万株、売買代金は4兆2538億円。業種別では、電気機器、サービス業、医薬品、精密機器、証券・商品先物取引業などが上昇した一方、石油・石炭製品、海運業、ゴム製品、輸送用機器、鉄鋼などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は59%、対して値下がり銘柄は35%となっている。
日経平均採用銘柄では、27年3月期を最終年度とする新中期経営計画を発表したアドバンテスト<6857>が大幅高となったほか、人員削減報道があった住友ファーマ<4506>が買われた。また、前日下落した東京エレクトロン<8035>、スクリーンHD<7735>など半導体関連の一角が上昇。大成建設<1801>、大林組<1802>は一部証券会社のレポートが材料視されて買われた。このほか、ディスコ<6146>、三越伊勢丹HD<3099>、レゾナックHD<4004>が上昇。
一方、前日上昇の反動からトヨタ自<7203>、マツダ<7261>など自動車関連がさえないほか、資源価格がさえないことからENEOSホールディングス<5020>、出光興産<5019>が売られた。また、国内証券会社のレポートで「短期はボックス圏」と指摘されたことから、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運セクターもややさえない。
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