日経平均株価
始値 21376.73
高値 21521.68(11:18)
安値 21374.85(09:00)
大引け 21450.85(前日比 +163.83 、 +0.77% )
売買高 14億8329万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7889億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、円安やアジア株高を背景にリスクを取る動き再燃
2.中国の全人代閉幕、景気対策への期待が中国株を牽引し東京市場にも安心感
3.日銀金融政策決定会合後に円高方向に振れるも全体相場への影響は限定的に
4.国内金融機関の決算対策売りなどが上値を重くし、日経平均は終盤伸び悩む
5.大引けにかけ、銘柄のリバランスで売買代金は2兆8000億円弱に膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは7ドル高と小幅に続伸した。アナリストが「買い」推奨したアップルや金融株などが堅調で指数を押し上げた。
東京市場では、為替が朝方に円安に振れたことや、中国株が強い動きをみせたことなどを背景に再びリスクを取る動きが強まり、日経平均株価は反発した。
15日の東京市場は、寄り付き高く始まった後も買いが続き、日経平均は200円以上上昇して前引け段階では2万1500円を上回った。前日の米国株市場では主要株価指数がまちまちの動きだったものの、朝方はドル・円相場が円安方向に振れたことや、取引時間中はアジア株が堅調な値動きを示したことで、投資家心理が改善した。きょうは中国の全人代が閉幕したが、発表された景気対策への期待から中国・上海株や香港株は買いが優勢だった。一方、国内では日銀の金融政策決定会合後に為替が円高方向に傾いたが、株式市場への影響は限定的だった。国内金融機関の決算対策売りなども観測されるなか、後場終盤は伸び悩み2万1500円台を終値では回復できなかった。東証1部の売買代金は大引けにかけ指数構成銘柄のリバランスに伴う売買で大きく膨らんだ。
個別では、任天堂<7974>が高く、トヨタ自動車<7203>も買われた。武田薬品工業<4502>が上昇、東京エレクトロン<8035>、SMC<6273>などにも資金の流入が目立った。コマツ<6301>、安川電機<6506>が買い優勢となり、資生堂<4911>、リクルートホールディングス<6098>なども強い。石川製作所<6208>が値を飛ばし、三井ハイテック<6966>はストップ高。TATERU<1435>大商いで大幅高、双信電機<6938>も物色人気を集めた。
半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、キーエンス<6861>も売りに押された。大和ハウス工業<1925>も軟調。ヤーマン<6630>が急落、鎌倉新書<6184>、ペッパーフードサービス<3053>も大きく値を下げた。正栄食品工業<8079>、スペースバリューホールディングス<1448>なども大幅下落。アルテリア・ネットワークス<4423>、アカツキ<3932>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、テルモ <4543> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、TDK <6762> 、大和ハウス <1925> 、大日本住友 <4506> 、住友鉱 <5713> 。押し下げ効果は約13円。うち8円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は海運業、非鉄金属の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)その他製品、(3)繊維製品、(4)医薬品、(5)銀行業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)建設業、(2)ガラス土石製品、(3)金属製品、(4)証券商品先物、(5)ゴム製品。
■個別材料株
△ハウスコム <3275> [JQ]
創業20周年記念株主優待を実施。
△ワールド <3612>
みずほ証券が買い推奨。
△ケイブ <3760> [JQ]
吉成夏子・AKS代表などに第三者割当増資を実施。
△Vゴルフ <3931> [東証M]
今期経常は65%増で2期ぶり最高益更新へ。
△細火工 <4274> [JQ]
「北朝鮮が米朝非核化交渉の中断を検討」との報道。
△ソルクシーズ <4284>
6.4%を上限に自社株買いを実施。
△三井ハイテク <6966>
前期経常が上振れ着地・今期は10%増益へ。
△ハピネット <7552>
石田スイ氏とブロッコリー <2706> [JQ]による完全新規IPプロジェクトに参画。
△スパークス <8739> [JQ]
東証1部に市場変更。
△英和 <9857> [東証2]
今期経常最高益予想を21%上乗せ、配当も6円増額。
▼ライトアップ <6580> [東証M]
東証が信用規制を強化。
▼ヤーマン <6630>
11-1月期(3Q)経常は43%減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)石川製 <6208> 、(2)三井ハイテク <6966> 、(3)TATERU <1435> 、(4)ソルクシーズ <4284> 、(5)青木あすなろ <1865> 、(6)グローバルG <6189> 、(7)SI <3826> 、(8)豊和工 <6203> 、(9)永谷園HD <2899> 、(10)プレミアG <7199> 。
値下がり率上位10傑は(1)ヤーマン <6630> 、(2)鎌倉新書 <6184> 、(3)ペッパー <3053> 、(4)正栄食 <8079> 、(5)ミサワ <3169> 、(6)スペースVH <1448> 、(7)イトーキ <7972> 、(8)カメイ <8037> 、(9)エスライン <9078> 、(10)Bガレージ <3180> 。
【大引け】
日経平均は前日比163.83円(0.77%)高の2万1450.85円。TOPIXは前日比14.34(0.90%)高の1602.63。出来高は概算で14億8329万株。東証1部の値上がり銘柄数は1434、値下がり銘柄数は634となった。日経ジャスダック平均は3426.80円(11.19円高)。
[2019年3月15日]
株探ニュース
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