前回の窓上限を終値で突破できるかに注目
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 63.07 ドル安の 34751.32、ナスダック総合指数は 20.39 ポイント高の 15181.92 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30310 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、久しぶりに陰線が出現。チャートが弱気形状へと転じており、先安観が強まっている。下落の要因となったのが、中国不動産バブル崩壊の懸念。一部の不動産会社の理財商品がデフォルトを起こしたと伝わり、市場全体に警戒感が広がった。
本日は米国株がまちまちだったにも関わらず、時間外取引での日経平均先物が上昇。日経平均はリバウンド・スタートとなりそうだ。その際、焦点となるのが、再び「強気形状」に戻るのか、ということ。その強弱の分岐ラインとなるのが、前回の窓上限(30504.81 円)であり、これを終値ベースで突破できるかが焦点となる。これを上回ることができれば、昨日の弱気転換は「ダマシ」ということになる。再び上昇ムードが高まることになり、上昇ムードが高まるだろう。また、中国が TPP参加を表明したことで、アジア圏の貿易が活発になるとの期待と台頭。参加国の同意を得られるか不透明だが、市場はおおむねポジティブに捉えそうだ。
本日は週末、そして来週に飛び石連休を控えていることもあり、基本的に様子見ムードが強まりやすい。投資家は「売りポジション」を持ちながら、チャートの行方を見守る局面だ。もし、あっさり強気転換するのであれば、「中国リスクは一歩後退」――再び買い進んで良いことになる。
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