唯我さんのブログ
幸せになるには足下の不幸を捨てればいい式引越し術
2021.03.27
片付けられない女歴ン十年のアネゴから、半泣きでお茶しに来ない? ってお誘いがきた。
あ“-、そういや引越し間近でしたね。・・・手伝いに来いってことですね。半泣きのお誘いだけに、部屋の惨状が予測できた。悪い予感は的中で、出向いた部屋は、空き巣にやられた家の方がマシなありさまで・・・。
荷詰め前の掃除にいそしむあっちの横で、限りなく何の役にもたたないアネゴが「あ“-、もうヤダ、幸せになりたい」と叫んだ。叫ぶヒマがあったら手を動かしてくれと叫びたかったが、ぐっとガマン。
先着で手伝いに来ていた姉御の孫が、へろんとのたもうた。
「グランマ、幸せになるなんか三択だよ。体力と根性で他人の迷惑かえりみず自分の幸せを掴みに行くか、自分の足下の不幸を捨てるか、両方やるかだ。幸せなんか、不幸を捨てたら幸せしか残らんじゃんか。で、グランマのシアワセって何?」そっから、孫による、祖母の幸せとは、不幸とは何なのかの聞き取り調査が開始された。
グランマは、広いお部屋で、ゆったり過ごしたいんだよね。今は部屋が狭いし汚いし、捜し物が見つからないし、イラつくんだよね?
「狭い」が不幸の源なんだから、広くすりゃいいんだよ。対応策は二つだろ? もっと広い面積を確保するか、狭くしている元凶を断つかだ。よく見なよ、この広い家で狭いって、どうよ?。やたら溢れてるどうでもいいモノたち、こいつらが部屋を狭くしてんだよ。こいつらが不幸のモトなんだよ。
幸せになるなんか簡単じゃないか、こいつらにいなくなってもらえばいいだけだろ。
そこから捨てまくり! 総監督の孫にオケツを叩かれて、アネゴさまは、ひたすらバンバカ捨てていく。
そしてアネゴは、驚くほど減った荷物に焦って、引越し屋に急遽再見積を依頼した。
・・・荷物がトラック一台分減るって、どうよ。この間5日。ン十年間モノで溢れかえった汚部屋を正常化し、引越し荷物もまとめ上げた。アネゴの孫、恐るべし。
引越し荷詰めをやりきった、満面ドヤ顔アネゴからは、幸せオーラがダダ漏れ。
幸せになるには、幸せを掴みにいくか、今ここにある不幸を捨てるか(両方やるか)。
どっちでも幸せになれるのなら、不幸のモトを捨てるが楽ちんだし合理的だ。年齢が上がるほどその傾向は高くなる。アネゴがいい見本だ。引越しだけじゃない、全てにいえる。いい勉強をさせてもらった。アネゴの孫、中学1年生。趣味は片付け。幸福論で、片付けられないオンナに、引越し準備をやりきらせる。
これだから最近の若いもんは、あなどれん。
自分も捨てられない。
みんかぶのひと皆さん損切りしないで、
登録銘柄さえ捨てない人バカリ。
いい暗示になります。
とったばかりのメガネがどこ行ったといい、
頭の上に刺さってるひとみたい。