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「未来」はたやすく嘘をつく

ウォーレン・バフェットの親友であり、盟友であり、最も重要なビジネスパートナーでもあるチャーリー・マンガ―が昔こんなことを言ってました。

マーク・トウェインが「炭坑(coal mine)は鉱夫(Miner)が掘ってるけど、金鉱(gold mine)は嘘つき(Liar)が掘っている」と言ったことがあるけど、だったら企業の出す業績見通しも似たようなもんで、あれは「データの山」じゃなく「バイアスの山」だ。

投資とは過去に対して行うものではなく未来に対して行うものです。だからどうしても「未来を予測する」という行為から逃れることはできません。しかし残念なことに、未来はたやすく嘘をつきます。過去が嘘をつけば「詐称」になりますが、未来が嘘をついても「見誤り」にしかならないからです。だから、バフェットとマンガーは「できるだけ正直な未来」にしか投資をしないという方針をとっています。

じゃあ「正直な未来」はどこにいるのか?それは嘘をつかない「過去」にしかいないと彼らは考えています。それは過去のデータであったり、投資対象の過去の実績であったり、人柄であったりします。

たとえば以下のA社とB社の純利益を見た時、同じ時価総額ならどちらの企業に注目しますか?

純利益(億円) A社 B社
2011年    -200  30
2012年     100  45
2013年     400  60
2014年    -100  75 
2015年     300  90

バフェットならば業績の不安定なA社には目もくれないでしょう。逆にB社は着実に利益を伸ばしているので、これでROEが15~30%程度を維持しているならば投資候補に入るはずです。遡って財務を確認し、業務内容も容易に理解可能ならば投資するのではないでしょうか。

「業務内容が容易に理解可能」ということについても、バフェットは語ってます。

僕はバカでも経営できる企業に投資するよ。どうせいずれはバカが経営するようになるんだから。

これもまた、「正直な未来」に投資するための術ということになるわけです。
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