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私の年次報告書

 

私は、「富士山初日の出」という名のファンドを運営しています。ロゴマークにもしています。

 

ファンドの本年度の成績は、
所有株の時価<昨年より約3割増加>
年間受け取り配当金<昨年より増加>
年間キャッシュフロー<ファンドへの大幅な資金投入>
相場の見方<政権交代で投資環境激変>
です。


ファンドの運用は、配当金が目的ですから、配当がない現金はファンドには置きません。銘柄の入れ換え、信用取引の決済などの場合には、株の購入または売却でバランスを取ります。


今年は、この原則を破って、ファンドに個人資金を投入し、割安な株を買いこみました。ポートフォリオのコア部分も、例年以上に変えました。おかげで、時価総額が日経指数を大幅に上回りました。ただ、新規資金を控除した(既存の)増加分は、この半分程度と見ています。ファンド運営者としては、久しぶりの合格点と自負しています。


私は、過去40年の記録を持っていますが、90年のバブルまでは、資産は順調に増えてゆきましたが、以後、「失われた20年」といわれた経済状況のなかで、資産は一進一退。何回かの資産半減と立ち直りを繰り返した末に、ようやく配当金が生活の一部になってきました。それでも資産は、バブル時の3分の1にも及びません。


資産が3分の1なら、株で損をしたのでしょう!」そんなことはありません。確かに、バブル期の資産と現在とを比べれば、資産は遠く及びませんが、配当金の額では当時より増えています。それに、キャッシュフローの生涯収支は、大幅な受け取りになっています。つまり、私の株式資産はとっくに償却し、持株はすべて「ただ」になっている勘定です。


久しぶりに、長期投資が有利に展開する相場の流れになってきました。この流れは続くのでしょうか?


今の株価は、自民党政権の経済政策によるパラダイム・シフトを織り込む形で動いています。少なくともこれから4年間は、経済を向上させようとする政治が続く見通しです。経済の発展を計る物差しとして、株価が使われるという投資環境に変わったのです。


政治家が株価の動きに関心を持つのは、どこの国でも当たり前なのに、民主党政権下ではこれがタブーになっていました。


「株で儲けたやつから取り上げ、貧しい人に還元しろ」
「株は不労所得だ!農村で汗を流せ」
まるでポルポト政権下のカンボジアのようです。これでは、安心して株を持とうとする人はいません。


民主党では、比較的まともなことを言っていた野田総理でさえ、円安になり株価が上がったのを見て、「インフレで儲かるのは、土地と株を持っている人だけだ!」といったのはその象徴です。


こういう政権下では、株式市場はまるでカジノさながら、その日暮らしの短期投資家が一画千金を夢見て売買を繰り返し、長期に持とうとする投資家は、隅に追いやられてきました。チャートを一生懸命に勉強し、深夜、夜明けまでアメリカの株価情報を追いかけ、少しでも早い情報を手に入れた投資家が、市場を動かしていたのです。上がっても下がっても、関係ありません。動けばいいのです。


株式投資をしている人は、博徒か、働かないで食っている大金持といった、マイナスのイメージで見られるようになってしまいました。


市場環境は一変しました。これからの投資環境は、市場のことをあまり知らなくても、信頼できる経営者の株を長期に持っている投資家に、運命の女神が微笑むようになります。


「相場は読めなくても乗ることができる」のです。この潮の流れに乗れない人は、いつまでたっても儲からないとぼやくだけです。


私は、これからの4年間で、株価が倍増の20,000円を頭に描いて、株を保有しています。


「はっはっはっ!そんなに儲けて何に使うんだ?」
「株を買います!」
「やれやれ………」


それでは皆様、よいお年をお迎えください。

 

 


 

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2件のコメントがあります
  • イメージ
    もりぎんさん
    2013/2/12 05:16

    メッセージ感謝!

     

  • イメージ
    もりぎんさん
    2013/2/11 06:08

    yuhさん おはようございます。

    もう年が明けて2月も半ばになちゃいました。

     

    昨年6月に底を打ったと思ったら10月11月にガラが来た時には、持ち株のうち主軸銘柄に関しては心が折れそうになりました。

     

    今更なんですが、yhuさんの6/3、9/2、9/16、そして11/25の日記を改めて読み返してみた次第です。

    昨年終値は10395円で1万をちゃんと超えました。

     

    今の株高は年内選挙を読めた(政治の変化を読めた)人が本当の賞賛されるべき勝者で、ほとんどの人が、僕も含めて、行き当たりばったりのただのラッキーくじだと自戒。

     

    政治が変わるとこんなにも経済に影響するものなのか! と、投資歴が浅い僕は驚きました。僕の初取引は2009年9月からで、それまで相場には無関心だったので今の政治主導の株価上昇は何もかもが初めてづくしです。

     

    11/25の日記にあった、これからはロングバイ資金が市場の主役になる、という見方。

    これが今の上昇相場の底流にあると感じます。

    彼らはまだ、本格的に買いに出ていないですからね。

    彼らのファンド資金のうち日本株が占める割合は決められているそうですが、それがまだ通常に戻っていないといいますから。

     

    うねりを作りながら、時にはガラもありがら、長期に上昇していく大相場を予感していいのかなぁ・・・と期待をしています。

    だから今相場では「資産を作る」ことに集中しています。

    資産形成の勉強ができる相場は、僕が生きているうちは多分もう来ないと踏んで。。。

     

     

    思いついたまま書きました。

     

     

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