No.421 日経平均大引けアジア株安円高再11000割れ

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No.421 日経平均大引けアジア株安円高再11000割れ

15時31分配信 サーチナ

現在値
トヨタ 3,600 -50
ホンダ 3,180 -60
キヤノン 4,230 -30
ソニー 3,250 -70
スクリン 528 -7



 大引けの日経平均株価は140.96円安の10949.09円、TOPIXは8.9ポイント安の978.17ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は500、値下がり銘柄数は1048、出来高は概算で21億7825万株、売買代金は概算で1兆5382億円でした。




 22日の東京株式市場で日経平均株価は反落し再び1万1000円割れ。じり安基調をたどり、前場に一時、下げ幅は220円を超える場面がありました。後場に入ってからは一進一退の小動きに終始しました。ギリシャ支援への不信感でユーロ売りが加速するなどやや円高気味に振れているほか、上海、香港などアジア株式市場が軟調に推移したことから先物売りが断続的に出たほか、米格付け会社・ムーディーズが、トヨタ の長期債務格付けを「Aa1」から「Aa2」に引き下げ、格付けの見通しを「ネガティブ」としたことも市場心理を後退させました。トヨタは後場一段安に売られ一時3月19日以来の3600円割れ。ホンダ も下げ、キヤノン 、ソニー が下げに転じました。前日に新高値を付けた大日本スクリーン も利益確定売りに反落しました。




 TOPIX業種別指数で「鉄鋼業」が33業種中の下落率トップとなっています。新日本製鉄  や住友金属工業 、神戸製鋼所 、JFEHD  など大手鉄鋼株がそろって下落。21日後場の取引時間中に決算発表したJFEが2011年3月期の業績予想の開示について、鉄鉱石や石炭など原材料の価格決定方式が今期から変更になるほか、自動車や造船など大口顧客との販売価格交渉の行方も不透明なことをあげていることもが売り要因となりました。




 折からのアジア株式の軟調から、市場では中国などアジア向け輸出の先行きについて金融引き締めの影響が懸念され始めており、総合商社株や建設機械株への売りにつながっています。コマツ  は一部で2010年3月期の第4四半期の会社計画未達が伝えられたほか、想定レートからの為替差損発生観測などが浮上。日立建機  にも同様の連想が出て軟調となりました。三菱商事 、三井物産 、伊藤忠商事 も下げがきつくなっています。内需関連株の一角も下げが目立ちます。みずほ 、三菱UFJFG 、三井住友FG などメガバンクが軒並み安。NTTドコモ 、ソフトバンク など情報通信セクターが売られ、ファーストリテイリング も下げがきつくなっています。




 半面、繊維株の上昇が目立ちます。ダイワボウ 、トーア紡 が出来高を伴い上伸し、大東紡織 が続伸。3銘柄ともに東証1部の上昇率上位にランクイン。ダイワボウは21日に2010年3月期の営業利益を大幅増額修正し、好感買いが流入。トーア紡、大東紡は低PBRも見直し材料。




 このほか増額修正銘柄に買い人気が向かっています。前場買われたリコー 、鬼怒川ゴム 、ジャックス が買われ、午後1時に増額修正を発表した東リ 、住友ベークライト が後場に入り急伸。このほか最近、調整気味だったクラリオン 、大阪機工 などが買い直されました。日立 が売買代金、出来高ともにトップ。7日続伸し09年5月12日以来約11カ月ぶりに400円台を回復しました。市場の一部では中国やインドなど新興国中心にした鉄道や発電所など社会インフラ需要の高まりに伴う受注拡大で2010年3月期営業利益の上振れ観測が浮上しています。東芝 も3日続伸。(編集担当:佐藤弘)
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