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「もうはまだなり」から、「まだはもうなり」へ

日記なので、自分の考えや感覚で書いています。私の日記を読まれる方はその点を留意ください。

「そろそろ調整に入ってもおかしくない」と思われるところを、さらに追いかけてしまうとやはり危険です。1月17日の日記に「追いかけずに調整を待つスタンス」で居ることを記載していました。

『「まだ」を追いかけると危険なので、次の調整まで我慢できるか、投資成績の分かれ道のようなポイントだと思っています』と。


さて、今回の調整は「オバマ政権の金融政策の転換」ということになっていますが、それは単なるキッカケであって、遅かれ早かれ「金融資本主義」のようなデリバティブで稼ぐシステムは、実態経済で銀行に期待されている「事業のための融資システム」とは異なり、銀行が本業とするものではありません。

このような現状では、今の銀行の「業」に規制がかけられるのは自明の事です。
期待される役割を銀行にさせるために、銀行の本業部分とファンド相当部分は、資金的に分離するか、別途の積立金が必要になるものと考えられます。

問題なのは、オバマ大統領が金融規制を言い出すタイミングと準備状況であり、現時点でそんなに準備が進んでいるとは思われません。
「混乱が生じている」と言うのが実情ではないでしようか?


このような状況下で、個人投資家が取るべき行動は、以下のようなものでしよう。

①現金化
日本株も年初来高値ゾーンにあるため、一旦は調整があることは自明。
従い、先ずは調整に備えて、現金化しておくことが必要。
賢明な方は、既に先週までの上昇時に売り上がってきているはずですね。
(一応、調整時のディフェンシブ銘柄として参天製薬の買いを先週にPicksに挙げていました。ディフェンシブ銘柄以外は17日の日記のように売り上がり対応です。)

② 反転のタイミングで、購入する銘柄の選択
成長性のある有望株を安値で買えるチャンスです。
いろんな視点で買いたいと思える株式はありますので、冷静に銘柄と買値を探りたいですね。

③ 反転のタイミング
日本の景気は外需主導にならざるを得ないため、ドル-円で言えば、88円以上の円高が短期間であれば、調整は一時的で、短期で反発すると思われます。

日経平均で言えば10250円を一つの目安と考えていますが、ここまで下がる場合の「円相場がどの方向に向かっているか」で、さらに下落するか、反発するか、予測できると考えています。
さらに円高に進む場合は、9200円へ向かって下落かと。

 もう一つの前提は、民主党での小沢幹事長と検察の攻防、が予想外に長引かないこと。

限定的な円高ゆり戻しと小沢問題の沈静化、これらが反転の前提であり、NY市場の下落が止まる時にこれらの前提が成り立っていれば、日本市場も反発すると見ています。

有望株を買えるチャンスが来ようとしています。粛々と銘柄選択を進めたいですね。
6件のコメントがあります
  • イメージ
    ネオプラネットさん
    2010/1/25 06:59
    おはようございます、SPEさん。

    興味がある内容でしたので、コメントさせていただきます。

    金曜日のアメリカの下げは予想外でした。

    >オバマ大統領が金融規制を言い出すタイミングと準備状況であり、現時点でそんなに準備が進んでいるとは思われません。
    「混乱が生じている」と言うのが実情ではないでしようか?

    オバマ大統領が提案していることは、もっともだと思うのですが、どの程度まで踏み込んで規制するのかが分からないため、リスクマネーが一旦引き上げられているのではないでしょうか。

    >成長性のある有望株を安値で買えるチャンスです。

    私もこれを狙っています。如何せん保有株の現金化が遅れているため、私の保有株より狙う銘柄ほ方が下がっている場合に乗り換える作戦に出ようと考えています。

    現在、為替は90円30銭台に戻っています。新興国からのマネーに期待したいと思います。
    では、失礼します。
  • イメージ
    らいあんさん
    2010/1/25 09:52
    おはようございます。

    非常に的確な分析だと思います。

    FPの中原圭介氏は以前ブログで、”今の相場のプラス要因は過剰流動性だけだけれどこの過剰流動性を軽視してはいけない”と言っていました。

    昨年からの上昇はファンダメンタルを重視する人達にとっては理解不能な相場だったかもしれませんね。

    ただテクニカル的にはダウ日経とも市場には過熱感があり何か下げるきっかけを探していたとも感じます。オバマ氏の提案がなくても何か別の材料でも下げたのではないでしょうか。

    >問題なのは、オバマ大統領が金融規制を言い出すタイミングと準備状況であり、現時点でそんなに準備が進んでいるとは思われません。

    上記の様に考える根拠を教えていただければ助かります。僕もオバマ氏の言っている提案そのものは当たり前の事だと思います。

    宜しくお願いします。
  • イメージ
    DODGEさん
    2010/1/25 11:20
    SPEさん

    記事、大変参考になります。ありがとうございます。

    >さて、今回の調整は「オバマ政権の金融政策の転換」ということになっていますが、それは単なるキッカケであって、遅かれ早かれ「金融資本主義」のようなデリバティブで稼ぐシステムは、実態経済で銀行に期待されている「事業のための融資システム」とは異なり、銀行が本業とするものではありません。

    このような現状では、今の銀行の「業」に規制がかけられるのは自明の事です。
    期待される役割を銀行にさせるために、銀行の本業部分とファンド相当部分は、資金的に分離するか、別途の積立金が必要になるものと考えられます。


    の部分ですが、まずは下記の記事をご参照下さい。

    <●【売出債-確定】SEKが円建て日経連動債、3年、4.41%-大和証CM


      1月12日(ブルームバーグ):スウェーデン輸出信用銀行(SEK)が12日から売り出した日経平均株価連動債の発行条件が確定している。売出人は大和証券キャピタル・マーケッツが務める。財務省に提出された訂正有価証券届出書の記載により明らかになった。この債券はユーロ市場で発行され日本国内の投資家に販売される。

    発行概要は以下の通り。

    ===============================
    ●大和証券キャピタル・マーケッツ、期限前償還条項付 日経平均株価
    参照 円建債券

     発行体 : スウェーデン輸出信用銀行(SEK)
     券面総額: 2,990百万円
     表面利率: 年4.41%
     期間  : 3年
     売出期間: 2010年1月12日‐1月22日
     受渡日 : 2010年1月26日
     償還日 : 2013年1月28日
     売出人 : 大和証券キャピタル・マーケッツ
     売出取扱人:大和証券

     最終償還: (1)ノックイン事由が発生しなかった場合:
           額面金額で償還
           (2)ノックイン事由が発生した場合:
           額面金額*参照価格/基準価格
           ・ノックイン価格:基準価格の60.00%
           ・ノックイン事由:いずれかの営業日の日経平均株価
           終値が一度でもノックイン価格以上になること
           ・基準価格:条件決定日の日経平均株価終値
     早期償還: 期限前償還評価日の日経平均株価終値が判定価格以上
           の場合、額面金額で償還
           ・判定価格:基準価格の105.00%

     計算代理人:メリルリンチ・インターナショナル
     財務代理人:ドイチェ・バンク ロンドン支店
    ===============================



    ●701.買ってはいけないノックイン債券

    最近、ノックイン債券などのリンク債に手を出して損したという、人や法人の話をよく耳にします。日経平均などの指標に連動する債券の一種ですが、私も9年ほど前に手を出したことがあります。昔を思い出して、体験談を書いてみましょう。

    N村證券××支店の営業ウーマンからの電話の巧みな勧誘に乗って、少し迷った挙げ句、最低投資単位の100万円ほど買いました。なぜ迷ったかというと、日経平均株価のあらかじめ設定してある価額(金額)を一度でも下回ると、債券は一定の算式に従って満期時に減額償還されるのですが、その設定金額がとても考えられないような低い金額なのです。「絶対損しない、とはいえませんが、日経平均がその金額を下回るというのはちょっと考えられないですよね。そんな株価になったら日本経済は大変ですよ」 はっきりとは覚えていないのですが、営業ウーマンはそのようなことを言ったように思います。なるほど、それもそうだな、と思い、高い利息につられてハンコを押してしまいました。それから株価はどんどん下げ続け、約1年後に、設定してある価格を一瞬、下回ってしまいました。その後、営業ウーマンから再度電話がかかってきて、「今債券の価格は、83万円ですが、満期までにさらに下げるかもしれません。今なら85万円で弊社が買い取ってあげますよ」私は迷わず損切りしました。15万円の損失は私にとって大きな痛手ですが、授業料を払ったと思ってあきらめました。

    いかがでしょうか。ノックイン債券は株価の下げ局面で設定されることが多く、かなりの確率で設定株価を下回ってしまい、投資家が損をすることが多いようです。副島隆彦さんは新刊、『日米「振り込め詐欺」大恐慌』の中で以下のように記述しています。「日経新聞は"日経野村新聞"とも呼ばれていて、野村證券の悪口は絶対に書かないことになっている」さらに、「野村は、設定時に日経平均株価 7,500円の60%である、4,500円をノックイン価格とする円建て外債を大量に売っていて、多くの投資家に大損させようとしている」ことから、日経平均は、「必ず一瞬だけ、4,500円を下回る」 のではないか、と予測しています。

    結論として、ノックイン債券のカラクリは、株価下落のリスクを投資家が一方的に全面的に引き受ける理不尽なものであり、バクチなどというものではなく、株価操作によってノックイン価格を瞬間的に下回らせることも可能な、イカサマ金融商品であることから一般の投資家は手を出すべきではない、といえるのではないでしょうか。

    ■日経平均ノックイン債券とは
    一定期間中の日経平均株価の終値によって、償還価格が、日経平均株価の終値に応じて、額面100%であるかどうか決定される債券をいう。参照期間中に、日経平均株価の終値が基準価格を一度でも下回った場合は(このことをノックインすると呼ぶ)、日経平均株価に応じて一定の計算式によって償還額が決定される。一度も下回らなかった場合は、額面100%で償還される。(野村證券のwebサイトより)
  • イメージ
    DODGEさん
    2010/1/25 11:39
    私も、デリバテイブやオプション市場というのは
    本来、「銀行業」に付随して必要となる
    いわば「保険」なのであって、これを本業を
    上回る規模まで拡大させた現状は修正すべきと思います。

    しかし、参加者の限定や投入資金の限定、資金の出所や
    流通経路の明確化は返ってヘッジファンドのなどの
    「アービトラージ」取引を横行させるだけで
    逆効果と考えます。

    上記のノックイン債を例に引けば、これで
    SEKや大和が儲けようとしているのではなく、
    オプション市場で「日経平均5000円」という取引が
    すでに成立していることを原因として、こうした
    債券を発行することで自己勘定となるのをさけるために
    売り出すわけです。

    マーケットは万能ではない。
    博打的な価格での取引(先日のJALが好例ですが)が
    横行しすぎた為、それを補う為にオプションやデリバテイブ
    取引の資金規模がドンドンと肥大化する。

    それをみた「投機家」がさらにヘッジをかけて
    大きく「博打」をはる。

    これが問題の根源だと思います。
    銀行はむしろ被害者でしょう。

    主目的が「保険」である以上、価格の変動幅やリスクテーク
    の範囲に規制をかけるべきでしょう。
    方法はそうしたものでなくても「保険」の目的を
    逸脱する取引を排除する仕組みが必要で
    「保険の掛け手」と「引き受け手」が適正な範囲での
    リスクのやり取りをする、本来のオプション市場の
    姿へ戻すべきと私は思うのです。

    今のように「ボラテイリテイ」で過度に上下変動が
    十分な情報提供もなく行われる市場は異常であるのは
    間違いがない。

    しかし、それを銀行のせいにして本当の「犯人」
    (世界を牛耳る一部の超資産家)たちに、また
    儲けの機会を提供するのはいかがなものでしょう??

    オバマを使って、銀行をしぼって、損をするのは
    「一般投資家」です。
    彼らではない。

    銀行規制など、馬鹿げてる。
    規制すべき人はもっと他にたくさんいるはずです。
    マスコミに踊らされて銀行でも破綻に追い込めば
    金融危機で困るのは庶民だというのを絶対に忘れるべきではないです。
  • イメージ
    REEDさん
    2010/1/25 18:43
    SPEさん

    現金化進めておられて大正解でしたね。

    今日底堅くて意外でした。
    でも個別はいろいろです。

    DODGEさんのコメントを読ませていただきました。
    ノックイン債のことがわかりやすく書いてあってありがたいです。
    それにしても怖いですね。日経が、ご、5000円・・・。
  • イメージ
    コメントを下さった皆様、こんばんわ。

    今日は円高が進まなかったので、株式市場は落ち着いていたのでしょうね。以外に相場は強い、と思われる方も多いでしょうけれど、ちょっと違うような気がしてます。

    いずれにしても、ある程度上昇したら、下がるのは自明なので、一定の日柄整理や値幅整理が出来てから、再出動ということで、私は対応します。

    ノックイン債権のことは知っていましたが、ポジションを維持しながら、リスクを低減するリスク対応のやり方よりも、リスクそのものを減らす(機会損失はあるけれど、安値でしか購入しない)方法を選択するのが私のやり方なので、あまり興味は持っていませんでした。

    銀行規制は、表面的には政府の資金を注入された大手金融機関の給料やボーナスに庶民の反発が大きかったため、無理やり規制の網を掛けようとしているので、やはり唐突で異常なやり方だと思います。
    経済の血液が滞ると、結局、困るのは設備投資で資金が必要な、真面目なメーカーや社員になりますから。

    個人投資家の最大の武器は、休むも相場で、いつも取引をしている必要は無く、機会を狙えるところだと思っています。機会分散や機会を待つことが、最大のリスク対策との考えは変わっていませんし、リスク対策をすると、得られる利益も少なくなるため、結局は相場を休む方が精神的にも良かったりします。

    人、それぞれですが、私は売買を趣味にしないように心がけているので、休むも相場は大事な視点だと思っています。
    (SPE)
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