トヨタの下げが気になります

[SPE(エスピーイー）さん]

信用売りが急増していないので、長期保有の機関投資家が保有株比率を下げているようで、気になります。

トヨタは日本の「高品質・ミドルプライス」を代表する会社なので、トヨタの信用が落ちると、一時的かも知れませんが、日本全体の製造業の信用に影響してしまうことが懸念されます。

急な円高さえならなければ、日本の株式市場は調整はあっても、１０２５０円程度で下げ止まると見ていましたが、少し不安な要素が増えてしまいましたね。

まだまだ外需依存の日本経済ですので、外国人投資家が日本の会社にそのような視点を持たれたら、円高にならなくても、売られなくても、買いが止まるだけでも影響が出てしまいます。

休むも相場ですが、休むためには現金化とその後の戦略が必要です。世界経済が政策対応での景気下降対応から、自立的な反発に移行するのか、踊り場に差し掛かっている状況です。

政治家は選挙を意識しなくてはならないので、日本を教訓にはできても、対策は限られます。結局はいつか来た道を少しだけバイパスを通すだけで（スピード変化）、同じ過ちを繰り返すのではないかと思っています。

選挙の年は選挙前が暗くて、（選挙の時に約束した支出が選挙後に出てくるため）、選挙後は少し明るいと予想されるため、後半の上昇を期待。

次の上昇に備え、割安株を購入できるように準備（現金化と実力選別）を粛々と進める時期です。

トヨタは信用売りで下げているのではないので、反発狙いの買いは止めた方が良いと思います。（問い合わせされた方への私の回答です。）
今回のトヨタの下げは（車のリコール処理というだけではなく、会社への信用の問題があるため）思ったよりも影響が大きそうなので、暫くは様子見して、他の銘柄に目を向けられた方が良いかと。

ＧＭとの合弁会社を清算した時から、トヨタの米国での政治的な優位性はなくなっています。ＧＭとの合弁会社を持つ事は、悪く言えば、政治的に保護されていたとも言えます。

トヨタには、日本国内の営業姿勢も含め、初心に戻って、誠意を胸に、たくましく復活して欲しいと思います。