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誰もが思っていることは実現しないのが株式市場

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●【本日のニュース】/下落余地は限定的、再度1万円へ
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12日に1万円台を回復してからわずか1週間半で心理的な節目である9500円が目前に迫る水準まで調整した。


もっとも、市場では景気が底入れから回復に向かうという方向性に変化はなく、一段の下げ余地は乏しいとの声が多い。日経平均が再度1万円の大台を試す展開を見込む参加者が依然として多数派だ。


日経QUICKニュースは大引け後に目先の調整余地や日経平均が再び1万円を回復する時期やその理由について聞き取り調査した。質問項目は(1)目先の調整余地(下値余地)とその理由(2)次に1万円を回復する時期とその理由。
景気は回復へと向かっており、9000円を下回る展開を想定する声は聞かれなかった。


(2009/06/23日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】誰もが思っていることは実現しないのが株式市場
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■23日の東京株式市場で日経平均株価は9500円台に大幅反落。終値は前日比276円66銭(2.82%)安の9549円61銭と、5月29日(9522円)以来、約3週間ぶりの安値水準となっています。


しかし、各種報道を見ると「早期に1万円回復」という声が強くなっているよう。日経QUICKニュースの調査によると、景気は回復へと向かっており、9000円を下回る展開を想定する声は聞かれない一方で、企業業績の回復が確認できれば日経平均は1万円乗せをうかがう展開になるとの予想が多かったとのこと。



■これは非常に「怖い」ことだな、と感じます。


ほんの数ヶ月前まで、平均株価が反発する理由等ない、という意見がほとんどだったわけです。


私が3月11日に当メールマガジン内で米金融機関の業績改善を理由に「株価が暴騰する」と発表したことは異端中の異端であったはず。


そのときのタイミングは平均株価が7000円を割れようか、という水準であり、さらに下落するという声も多く聞こえてきていました。


それが、数ヶ月経過すると・・・「景気が回復している」や「9000円を下回る」という予測がない、という声に変わってしまうのです。



■市場は刻一刻と変わります。現実として平均株価は7000円からたった3ヶ月で1万円を回復、上昇率は4割を超えたわけです。


いつまでも弱気でいた投資家は、歴史的な上昇を逃したことになります。だから、姿勢を変える、という判断は悪いことではない。


一方で、株式投資は、ゼロサムゲームの要素も多々あります。全員が全員儲かるケースは少ない。誰かがババを引くからこそ、誰かが儲かるという性質を元々内包しているのですから。



■みなが同じ方向を向いている、同じ意見であるときほど、そうならないケースを私は何度も経験してきました。


となれば、株価は1万円というレベルではなく、12000円、14000円という水準まで上昇すると見るか、平均株価は8000円、場合によっては再び7000円台にまで下落すると考えておいたほうがいいでしょう。


そのどちらに当てはまるか、分析を行なっていくと、再び7000円に向けて暴落するリスクよりも、株価が14000円まで上昇してしまうリスクを考慮しなければならない、と私は考えています。


目先は9000円割れのリスクを考慮し、その後12000円まで急騰すると、現時点では想定しています。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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