東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1000に迫り、全体の6割近くを占めた。セクター別では、非鉄金属、輸送用機器、銀行、卸売、機械など28業種が上昇。一方、水産農林、その他製品、証券商品先物など5業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、TDK<6762>、リクルートHD<6098>、中外薬<4519>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ニトリHD<9843>、エーザイ<4523>が軟化した。
前日の米国市場は、独立記念日の祝日前で短縮取引だったため、商いは膨らまずNYダウは小幅に下落。一方で、経済指標の弱さを受けた利下げ期待からハイテク株が買われ、ナスダック指数は最高値を更新した。東京市場でもこの流れが波及する格好となった。日経平均は買い一巡後に上げ幅を縮め、海外勢の参加者が限られるなかで膠着感の強い相場展開が見込まれていたが、本日も後場に入ってからインデックス買いが断続的に入る格好になった。
日経平均は今月に入り、1000円超上昇しており、短期的な過熱感を指摘する声も聞かれるが、日経平均に続き、TOPIXも最高値を更新したことで、デフレ脱却が間近な日本株の見直し機運に繋がり、日本株全体の底上げが期待されるといった強気な見方もある。楽観視は禁物だろうが、下期入り後に連日でインデックス買いが続いており、日本見直しへの思惑は高まりやすいようだ。過熱感は警戒されるものの、ピーク感はなく、過熱を冷ましながらの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
<CS>
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